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狂戦士と太古の生物の戦い

実験その二。時間逆行です。これがどうなるのかはまだ未定

 其処は神話の生物、異形が住まう時代ーー紀元前の世界だった。


 男は右腕を押さえながら、遠くから逃げて来る毛むくじゃらな猿人とそれ追う石槍を構える人の群れを見やる。


 此処が何処かは解らないが、あのドラゴンとの戦いがなかった事になったのだと男は本能的に悟る。


 そんな一団を二本足でノッシノッシと歩く巨大な蜥蜴が迫る。


 本来なら絶滅しているであろう太古の生物ーーTレックスである。


 ドラゴンとレックスの姿がダブり、男は雄叫びを上げて足元に転がっていた石槍を拾うとそれを手に猿人と人の間に割って入り、猿人と人々を無差別に食らうTレックスへと迫って行く。


 ズブリと音を立てて男の放った石槍がレックスの目を捉え、数歩後退するレックス。


 逃げ惑う猿人と男の乱入に困惑する人間達。


 男はレックスの頭に飛び乗ると槍を更に深く内部へと侵入させ、レックスの脳髄を傷つける。


 異物の侵入と頭に飛び乗った男を引き剥がそうと身悶えするレックス。


 レックスに渾身の一撃と云わんばかりに石槍を押し込み、槍が根元からボキリと折れるまで押し込んだ。


 それが致命的になったのか、レックスは横転して動かなくなる。


 男の姿に人々がひれ伏し、猿人が逃げ去って行く。


 此処から狂戦士の伝説が幕を開ける事になろうとはこの時はまだ、誰も知る由もなかった。


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