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19.

瑛太に会いに行くことにした有架里は、早速、飛行機のチケットを手配することにした。



が、なぜか行きたい期間内でのエコノミー席は、どこの航空会社も満席だった。



ビジネス席は空いてるものの、二人分のビジネス席の料金を出すことに躊躇ってしまった。



まさか、あづみに出させるわけにはいかない。



二席くらい、簡単に確保できると思っていた。



歯痒い気持ちでパソコンの画面を見つめる。



……そうだ! 飛行機で行くことを考えてるからダメなんだ! 船で行けばいい! 定期便はもう無い筈だけど、何とか船を探してみよう!



そうと決めると、あづみに電話をした。



「お姉ちゃん、待って! 私、学校あるから、船では行けないよ!」



「あっ……そうだ。ごめん……。」



「お姉ちゃん、一人で行くしかないよ! これはもう運命なんだよ!」



あづみと行く気満々になっていたため、気も引けたが、「運命」という言葉にもつられた。



有架里は一人で行くことにし、船のチケットを探すことにした。



船のチケットは、世界一周や太平洋クルーズの部分売りなどを見つけるしかなかった。



旅行会社で働いてる知人を頼りに、チケットを手に入れた。



行く段取りも決まり、出発まであと2ヶ月となった。



この2ヶ月の間に、仕事の目途もつけた。



いよいよ出発の日は、家族が港まで見送りに来てくれた。



無事に出航した船から見える景色は、ぐんぐん日本から遠ざかるもので、一抹の寂しさもよぎった。



船の中は外国人が多かった。カタコトの英語で挨拶程度の会話を交わしながら、初めての船旅に緊張した。





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