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「うーん、なんて言ったらいいのかなあ……。でも君のことだから、俺の話、十中八九、聞かないから、自分で決めたように進むといいよ。後悔しないから。」
雅記は、「マジ、ホントに。」と言い足して、アイスコーヒーを飲み終えた。
「悪りぃ、俺、このあと会社行かなきゃいけなくて。」
と言い、伝票を持ってさっさと立ち上がった。
「また何か進展したら教えてくれよ?」
と言われ、雅記とはラウンジの入り口で別れた。
有架里は溜息をつきそうになりながら、帰り道を歩いた。
このホテルから自宅までは、徒歩30分位だ。
散歩がてら歩き、飛行機のチケットを届けられた時の自分、万一、何も届かなかった時の自分を比較した。
夕方のそよ風に頬を撫でられた。
もし……飛行機のチケットなんか届かなくても、私はアメリカへ行く気、する……。
瑛太に会いたいからだ。
アメリカへ行けば瑛太に会える保証は無い。
それでも、会えない可能性100ではない。会える可能性0でもない。




