表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/35

15

あのホテルで雅記と再会した。



あのホテルは、瑛太と最後に会ったところだ。同じラウンジにいた。



雅記は相変わらずの短髪に、やんちゃな面影のあるちょっといかつい顔、ラガーマンだった面影もしっかり残ってる。



証券マンになっていたのは知っていた。



二人は卒業以来、初の再会だった。



「驚いたよ、そんな内容で電話来るとは思ってもなかったから。」



雅記の声は、瑛太と打って変わって、少し高めだ。有架里の音域まで、あと少しといった感じだ。



「うん、急にごめんね。気になって……。」



雅記は勢いよくアイスコーヒーを飲むと、



「先輩のことだからさー、飛行機のチケット入れ忘れたとか、あとから送ってくるとかじゃね?」



と、淡々と言ってきた。



「瑛太君、そんな人じゃ……。」



「あるある。ああいう一人で何でもしっかりやってます、て人ほど、ある日突然、物凄いボケをかます。」



有架里は口をつぐんだ。



「少し、様子見といたら?」



雅記はあっという間にアイスコーヒーを飲み終え、



「もう一杯、頼んでいい?」



と、悪戯っぽく笑ってきた。



「うん、いいよ。」



「ここのコーヒー美味いなあ-。安サラリーマンには勿体無い勿体無い。」



雅記はさっさと二杯目のアイスコーヒーを頼んだ。



「ところで。今も、瑛太君、なんだな?」



「え?」



「だってそうじゃん。皆、先輩とか、苗字でさん付けで呼んでるのに、君だけ瑛太君だ。」



「それは……。」



「なんでか聞いてもいい?」



雅記の顔は笑っていたけど、目は真面目だった。



有架里は一呼吸置いてから話し始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ