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第0話 【夢】
夢……それは寝た時にみるもの?
それとも自分の思い描く理想?
はたまたそれ以外のなにか?
なにであろうと、たしかに夢は存在する。
誰にでも夢があり、そして夢をみることができる。
ただ、夢は人によって違う。
夢があるからこそ人は喜びや悲しみを感じられる。
夢がなかったら人は皆、ただ黙々と生き続けるだけだったかもしれない。
夢が人々に生きる気力を与え、人々はつねに夢に向かって進んできた。
人々は夢と現実を分けているがー、現実があるからこそ夢があり、夢があるからこそ現実があるのかもしれない。
これは、ある夢の世界に閉じ込められた高校生たちの物語ーーー。