凪咲編 第二話
凪咲編 第二話
空はところどころ曇っており、雲の隙間から月明かりが射しこんでいる。その光がスポットライトのように彼女を照らしていた。
彼女は高架下の近くにあるベンチに座り、空を見上げている。その周りを二匹の白い犬が駆け回っており、その姿はまるで、少女の周りを白い妖精が漂っているようであった。
伊織は橋の上からその美しい光景を少しの間、眺めていた。
彼は自転車を草の生い茂っている護岸に寝かせ、彼女のいる河川敷へと降りていく。
黒髪の腰まであるロングヘアー。少しぶっきらぼうのような、悲しいような顔をしている。片方の犬が彼女の足に顔をこすりつけると、彼女はその犬の首元を優しく撫でた。その拍子に、横で伊織が見つめているのに気がつく。とても攻撃的な、嫌そうな眼差しを送っている。
「や、やあ」
伊織が挨拶をしても、彼女の攻撃的な態度は変わらない。うって変って、二匹の犬は伊織になついているようだ。伊織の周りをぴょんぴょんと駆け回り、遊んでほしそうにしてる。
「とてもかわいらしい犬だね。双子なのかな?」
一向に返事はない。伊織は凪咲の母親から聞いていた通り、喋れないのかなと思った。それと同時に、攻撃的な眼差しからして、たとえ喋れたとしても喋ってはくれないだろうとも思えた。
「渋谷凪咲、さんで間違いないかな? 今日、君の家にプリントを届けにいったんだよね。とても立派なところに住んでいるんだね」
彼女は伊織の言葉がまるで耳障りとでも言うように、今度は川の方に視界を移し、完全に無視していた。
――どうしよう。
伊織は特に話すことはなかった。しかし、帰ろうとも思わなかった。
凪咲の母親に頼まれたからではない。女の子が一人で危ないと思ったわけでもない。彼自身、明確な理由は分かっていなかった。
ただ、どことなく悲しげな彼女を見て、側にいたいと思ったのは確かのようだ。
隣にも同じベンチがあったので伊織はそこに腰かける。二匹の犬も伊織の後をついて来た。
二人は数分間、何も喋らなかった。
お互い空を見つめ、ゆっくりと動く雲を眺めている。時折、顔を出す月が輝きを放ち、彼らの目にしみていた。
「なあ、お前さ、学校来ないのか?」
伊織は空を眺めたまま、一言呟く。彼女は相変わらず、何の反応も見せず、空をひたすら眺めていた。
伊織はそのまま独り言のように続ける。
「お前の席、おれの後ろなんだぜ。隣には島崎っていうおれの幼なじみの巨乳バカがいてさ。あ、斜め前には、そいつも幼なじみなんだけど、雄三っていう外見だけは無駄に厳ついやつもいるんだぜ。要するにお前は一番後ろの窓側の席ってこと」
伊織は空に向かって手振り素振りをまじえながら話している。そしてその手を上にあげ、大きく伸びをした。
「三人で陣取っちゃったからみんな遠慮して座らなかったのかな。だからそこがお前の席」
伊織は淡々と喋った。
そしてまた長い沈黙が流れた。
伊織は反対側の河川敷に、川に沿って生えている桜の木を眺めている。ところどころ花びらがひらひらと舞っていた。もうすぐ全部散ってしまうだろうなと伊織はふと思っていた。
夜風がとても冷たい夜だ。
伊織は身震いをしながら時間を確認する。
「もう、十時半か。家まで送って行くよ」
伊織がベンチから立つと、二匹の犬はどうしたのといったような眼差しを彼に送る。
伊織は少しの間彼女を待っていたが、立つ気配がなかったので仕方なくその場を後にしようとした。
すると、伊織の背後でポンという音がする。振り返ると二匹の犬は消えていなくなり、彼女はゆっくりとベンチから腰を上げている所だった。
伊織の後を彼女は少し離れた距離で付いていく。
とても静かな夜だった。
護岸を登り、橋の辺りで伊織はいったん立ち止まる。
伊織は後ろを振り返って、
「後ろ、乗るか」
と、訪ねたが、返事はない。彼女は斜めに視線を向けたままだ。
伊織は歩いて家まで送ることにした。
彼女を家まで歩いて送ったこともあり、自分の家に着いたのは十一時をとうにまわっていた。彼が玄関を開けると、美織は怒った形相でリビングから顔を出している。
「もー、お兄ちゃんたら何時だと思ってるの? なんどもなんどもなんどもなんどもメールしたのに。コンビニでヤンプ読みに行ってただけじゃなかったの?」
「そ、それがさ、雄三に途中で会っちゃってさ……立ち話してたんだよ。――それじゃ、風呂入っから」
伊織はお風呂に駆け込み、妹の逆鱗からなんとか逃げきったのだった。
翌日、伊織はいつも通り遅刻するかしないかというぎりぎりの時間に家を出た。妹から、今日もお父さん帰れないみたいという声が遠くから微かに聞こえてきている。
伊織はチャイムが鳴り終わるぎりぎりの時間に席に滑り込むことに成功した。横からは雄三と唯が、遅いぞと茶化を入れている。
彼の視線は空席になっている後ろの席に注がれていた。そのため、二人に対してふざけた対応で返してはいたが、意識はそこには全くなかった。
授業が終わり、三人は帰る準備をしている。
「なあ、うまうまドーナッツのクリスピークリームドーナッツ、いま割引きセールしてるらしいぜ。今日さ――」
「わりぃ雄三。今日はパス」
伊織は雄三の話を遮って、バッグを手に取り席を後にする。
「なんか昨日からあいつ変じゃね?」
「うーん……言われてみればそうかもね」
雄三と唯は不思議そうに伊織を見ていた。
伊織は教壇の上で資料をまとめている丹町の前で足を止める。すると、丹町は伊織の存在に気が付いて、どうしたの、といったように笑って見せた。
「先生、今日は配布物とかないんですか? ……いやその、俺の家近いですし、もし配布物あったら渋谷さんの家まで持って行きますんで」
「あら、栗原くん、優しいのね。そーね、まあ、栗原くんにも悪いから週に一回、貯まったものを届けてくれればいいわよ」
「――そうですか」
伊織は音にならないため息をついて教室を後にした。
伊織はDPBの駒岡支部にいた。
今日も昨日と同じ、判子を押していく仕事だ。いつもなら文句をいう伊織であったが今日は何も言わずに淡々とこなしていた。
「木原くん、なんか今日、伊織くん静かじゃないか?」
「確かにそうっすね。もしかして恋の悩みとか」
番場と木原はわざと聞こえるようにして伊織の反応を伺うが、彼の耳には全く入っていなかった。
――やっぱこの後、河川敷に行ってみよう。
伊織は彼女の元に今日も行くことに決めた。
彼は妹に遅くなるかもしれないと事前に連絡を入れる。そのメールを送ってからすぐに三通くらいメールが送られてきたが、どうせいつもの文句だろうと思い、伊織は開きもしなかった。
この前と同じ、河川敷の高架下付近に彼女はいた。バッグをベンチに置き、ボールを投げて犬と遊んでいる。すっかり日が落ちているにも関わらず、その犬たちは遠くに投げられたボールを見失わずに取ってきていた。
遠くからではあったが、伊織には彼女が笑っているよに見えた。
彼が河川敷に降りると、犬たちはすぐさま気がつき寄ってくる。それで、伊織が来たことに彼女も気がついた。
「よう、今日も寒いな。なんか上着とか羽織らなくてもいいのか?」
彼女は相変わらず無愛想にしている。足元に転がっていたボールを手に取り、伊織に顔を向けないようにしてベンチに軽く腰掛ける。
伊織は参ったなという表情を浮かべながら、彼女の隣のベンチに腰掛けた。
「今日はさ、今日やった授業のコピー、持ってきたから」
伊織はバックからコピーしたものを取りだし渡した。さすがの彼女も少し驚いたような顔をして、そのコピーをまじまじと眺めている。
「わりぃな、見難いだろ。どうしても字は汚いんだよなぁ。次は島崎のやつ、コピってくるから。あ、でも、あいつもたまに寝てるからな」
彼女はコピーを食い入るようにして見つめている。 犬達は相変わらず、伊織の足にじゃれていた。
「それと――」
伊織は持っていた箱を凪咲の座っているベンチの横に置く。白い箱には「うまうま」と大きく平仮名で書かれている。
「これ食べたことあるか? うまうまドーナッツのクリスピークリームドーナッツ。これ今、三十円引きでさ。金なくて二つしか買えなかったんだけど。――食べる?」
彼女は箱を膝の上に置き、テープを剥がしてふたを開く。中には、はみ出しそうなクリームがはさまったドーナッツが二つ、斜めに入っていた。
それを一つ、彼女は箱から取り出す。
彼女は手には取ったがなかなか口には運ばなかった。伊織は彼女の膝の上にある箱を、片手を伸ばして取ると、残った方を取り出し、先に食べ始める。
伊織が食べている様子を見て、凪咲は片手で顔を抑えながらくすくすと笑い始めた。どうしたものかと途方に暮れていた伊織だったが、凪咲の頬に指を指しているジェスチャーから、なぜ笑っていたのか理解した。伊織は慌てて顔に手をやると、クリームがほっぺについていた。
――なんだ、笑うんじゃん。
伊織は少し安心したようだ。
「この犬さ、名前とかあるの?」
すると、凪咲はバックからノートを取り出し書き始める。
『緑の首輪をしているのが若葉、赤い首輪をしているのが風子』
そう綴った。凪咲の母親が言う通り、話すことができないのか紙を使って『会話』をしている。伊織は何にせよコンタクトが取れてよかったと安堵していた。
「明日から学校きなよ。おれの友達、いい奴らだぜ」
『まだあんまり気が進まない』
「学校の制服着てるってことは行こうとしてるってこと?」
凪咲は黙ったまま、ぶっきらぼうな顔をして遠くにそっぽを向けてしまう。伊織は少しぶっ込んだことをいきなり聞き過ぎてしまったかなと反省した。
「ドーナッツ美味かったろ。値引きのせいか、めっちゃくちゃ並んでてさ」
すると、凪咲はまた紙にペンを走らせる。
『クリームよりもイチゴジャムのほうがもっと美味しい。今度、食べてみて』
「イチゴか。妹がいるんだけど、今度買って行ってやろうかな。最近、あたりが強くてさ。ご機嫌取りに」
それを聞いた凪咲はクスッと笑った。
その笑顔は左にえくぼが出来ており、彼女の母親にそっくりだ。
伊織は少しノート越しに会話をし、八時くらいに帰ることにした。
「後ろ、乗るか」
橋の辺りで伊織は聞いてみる。凪咲は、返事はしなかったがゆっくりと後ろにまたがった。
自転車の風で、より一層寒さが伝わってくる。しかし、伊織の背中のあたりだけは暖かいぬくもりに包まれていた。
それから毎日、彼はコピーしたノートを届けに行った。伊織は会うたびに、凪咲のことが少しずつ分かってきた。
一人っ子だということ、沖縄出身だということ、お父さんはDPBの東京総本部に勤務しているということ、本当は学校に行きたいということ。そして、その一歩がまだ踏み出せないということ……。
時折ではあるが、笑顔も平気で見せるようになった。しかし、伊織が際どい質問をすると相変わらず聞こえないふりをしていた。
雄三や唯からは、授業を寝ないなんてどうしたんだと不思議に思われていた。さすがに嘘を付き続けるのは心苦しいと思ったのか、最近コピーして凪咲に届けているということを話した。
能力者ということも併せて二人には隠さず話した。他の人ならともかく伊織も能力者だということを二人は分かっているので、すんなりと理解してもらうことができたようだ。
「なんだ、最近おかしいと思ったんだぜ。一週間もおれとデートに行ってくれないからさ」
雄三は腕を組んで頷いている。
「栗原くんてさ、ほんとそういうとこあるよね。世話好きというかなんというか……」
「あれ、島崎嫉妬?」
雄三は唯の反応を楽しむため、わざとらしく大げさな反応を見せている。が、雄三が思っていた反応を唯は取らなかったようだ。
「ちょっと、やめてよ。――ただ、ほんと周りのこと見えなくなるっていうかさ。分かりやすいんだよね、ほんとに」
唯は慌てふためいているというよりか、少し怒っているようであった。
伊織は指を頭の後ろで組み、背もたれに寄りかかる。
「なんかさ、彼女、何があったのか知らないけど、とても辛そうなんだよなぁ。――おれが辛かった時、お前らはおれのこと支えてくれただろ。それでおれはとても助けられたんだよね。だから次は、おれが支えてやる番なんだとおもう――」
それを聞いた雄三と唯は、ニヤニヤしながら視線を合わせている。
「くせーんだよ」
雄三はそういいながら、伊織にヘッドロックをかました。学校に復帰したらもちろん仲良くやるよなどと会話をしていると、やはり良い友を持ったなと伊織は感じていた。
金曜日に、伊織は先生から凪咲の母親に渡して欲しいという書類を受け取った。何やら、親のサインがいるものだということらしい。伊織は、凪咲に会いに行く前に寄っていこうと思った。
DPBへ行った帰り、伊織は高層マンションへ立ち寄った。インターフォンで書類を預かってきたということを伝えて中へ入る。
エレベーターに乗るとそこから駒川が見え、いつもの河川敷のベンチには凪咲らしき人影が腰を下ろしているのが見える。二匹の白い犬も、野原を駆け回っているようだ。
凪咲の母親は、立ち話もあれだからということで、伊織を家の中へと招いた。凪咲の母親は高そうな紅茶と洋菓子を出すと、伊織の向かいに笑顔で座った。
「最近あの子、変ったわ。この前なんて私にドーナッツを買ってきてくれたのよ。嬉しくって嬉しくって」
凪咲の母親は目に少し涙を浮かべているようだ。
「栗原くんのおかげよ、ありがとう。あの子が言っていたわ、男の子が毎日会いに来るって。最初は嫌そうな顔をしていたのだけれど、最近帰ってくるととても機嫌がいいのよ」
「そうですか、それはよかったです。凪咲さんもほんとは学校へ行きたいと言っていました。でも、あと一歩が踏み出せないと」
「そう……でも、本当に変わったわ、あの子」
伊織は凪咲の母親と少し話をしたあと、お邪魔しましたと言って家を出た。
エレベーターから見える河川敷。彼がそこに目をやると先ほどまで居たであろう彼女の姿は見当たらない。伊織は何やら不思議に思いながらもいつもの場所へ向かうことに決めた。
その頃凪咲は橋の高架下で行方が分からなくなってしまったボールを探していた。
凪咲は彼女の愛犬達とボールを使って遊んでいたが、勢い余って投げたボールは橋の下にある鉄筋に当たり、予想以上に遠くに跳ねていってしまったらしい。若葉と風子は必死になって探し回ったが、凪咲の元へ戻ってきた彼らの口元には何もなかった。そのため、凪咲と愛犬達で行方をくらましたボールを探していたのだった。
鉄橋の下は薄暗く、湿っぽい。凪咲はぬかるんでいる河川敷の野原を、足を取られないように進んでいく。
凪咲は見つけた。
彼女が視線を上に向けると、護岸のうえの道なりに生えている草むらに深々と身を隠していた。凪咲は石段を登り、ボールに手をかけようとする。すると、凪咲が手に取る前に彼女よりも大きな手がそれを掴んだ。
凪咲は驚いて視線を上に遣ると、二人組の若者が立っていた。ボールを手に取った一人が、凪咲にボールを差し出す。指には不気味な指輪がはめられている。金色の光沢を放ったそれは、赤いヒビのような無数に入っており、まるで心臓の鼓動のように定期的にほとばしっていた。
その指輪を見て、凪咲は反射的に数歩、後ずさりをした。
「ん? どうしたのかな、可愛い子ちゃん。さぁ、どうぞ」
黒いジャージ姿の男は、金に染まった髪の毛をボールの持ってない方の手で髪をかきあげる。一歩後ろにいる大柄な男は、迷彩のパーカを深く被り、怪しい眼差しで凪咲を見ていた。どちらも、薄気味悪く笑っている。
差し出された腕からは、キツい香水の香りがたぎっている。しかし、そのこととはまた別な理由で凪咲は震え上がっていたのだ。
若葉は凪咲の横で懸命に吠えている。風子は石段の下で静かに様子を見守っていた。
凪咲はちらっと、差し出された手にはめられた指輪を見る。ボールではなく指にはめられていたものに視線がいっていることに気がついた後ろの男は、いきなり憤怒の形相で睨みつけた。
「おい、てめー、何見てんだよ‼︎ んぁ?」
意識がそこにはないのか、凪咲はただただその場で震えている。彼女の脳裏にあったものが蘇っていく。そして、彼女の中にある何かが爆発した。
心の中で声にならない悲鳴を上げながら、石段を駆け下りていく。彼女の中にある恐怖が襲い、凪咲をばらばらに壊していった。
石段で何度も転び、河川敷のぬかるんだ野原にも足を取られながらもその場から必死で駆け出した。膝小僧は擦り剥け、制服は泥だらけだ。
痛覚なんてものは感じない。彼女を襲う強い恐怖が凪咲を蝕んでいった。
「あの子、どうしちまったのかな⁉︎ それにしても、可愛いかったかぁ。もう、抑えきれなくなっちまうところだったぜ」
「……あいつ、お前の指輪を見ていた気がする」
「んあ? 何言ってんだお前。気のせいだろ。とっとと『仕事』を終わらせて女まわしにでもいこーぜ」
「……あぁ、そうだな」
ジャージの男は、ボールを河川敷の方へ軽く投げ入れ、仲間と共にその場を後にした。その丸い玉は、護岸を軽快に転がっていき、鈍い音と共にぬかるんだ泥の中に着地した。
伊織は自転車で駒川へと行き、いつもの護岸に自転車を伏せ、いつものベンチへと向かう。が、エレベーターで確認してた通り、やはりそこにはいつもの凪咲の姿はなく、彼女のバックだけが横たわっていた。伊織は辺りを見渡すが、凪咲の姿はどこにも見当たらない。
すると、河川敷の先にある川の方から、犬が吠えながら伊織の元へと駆け寄ってくる。凪咲の片方の犬――若葉だ。
伊織は異変に気付き、川の方へと走った。
凪咲は川の岸ギリギリのところでうずくまっている。身体は泥で汚れ、膝のあたりは赤く滲んでいる。
「お、おい、どうした?」
伊織が声をかけると凪咲は濡れた顔を上にあげて、彼の顔をじっと見つめる。何かを伝えたいのか口をパクパクと動かしているが、伊織には何が何だかわからない。
凪咲はゆっくりとその場で立ち上がる。
その時、凪咲は陸があると勘違いをして後ろに足を踏み入れてしまい、川に落ちそうになってしまう。
――危ない‼︎
伊織は能力を発動した。