表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/19

序編

 ダークサイド・リアライゼーション―Darkside Realization― 


 ころす、殺す、殺ス、コロス……。

 壊したい、全てを引きちぎりたい。

 内に秘めた負のオーラが少年をベールのように包み込んでいる。

 理性や感情は全くない。

 この衝動に身を任せて暴れまわりたい。

 ただただ、それだけであった。

 隔離された施設内で能力者たちが彼を必死で止めようと試みる。が、それを凌駕する能力と負から生まれたエネルギーにより誰にも止めることはできない。

 何重にも固められた施設の壁を一振りで破壊したのち、少年――いや、この世のものではないイキモノはまっすぐと歩を進める。

 彼に道など必要ない。

 道は自分で作ればよいのだ。

 目の前にある障害となるものをいとも簡単に残骸へと変えていく。


 水月堂茶会事件、唯一の生き残りであった少年は、感情による暴走で、人ならざるものへと変貌していた。

 この所在地が能力を職とするエリートたちが集う本拠地であるにも関わらず、誰にも彼を止めることはできない。その場にいたものたちはこの世の終わりだと誰もが思っただろう。


 負傷者百六十三名、死者四名。

 死者が四人と少ないのは不幸中の幸いか。そのイキモノは視界に入る邪魔な障害にしか興味はなかった。


 最終的に彼を止めたのは能力者達ではなかった。

 朱色に染まる小さな石――彼が茶会事件の時に所持していたものだ。

 施設を進むにつれて、その石を保管していた部屋に行きついたのだった。

 彼が石に触れると、暴走が鎮静化しただけでなく、「人」として彼は戻りゆく。

 偶然か必然か。

 その「石」によって彼は、世界は救われたのだった。

凪咲編

burst balloon編

crazy for you編

哀しみの向こう側編

イバラの涙編

駒神様編

戦う理由編



crazy for you編までは夏前までに修正を終わらせて投稿出来たらと思っています。

よろしくお願い致します。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ