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アニキの世界  作者: 伯爵腐人
7/8

アニキの暖房

「ううっ、寒くなって来たゼ……」


 角刈りマッチョ、サブ。いつもの海パン一丁姿では、ちょっと辛いみたいですね?


「上着だけでも着るか? でも、筋肉を隠すなんて恥ずかしいぜ」


 普通は逆ですよ?

 でもサブ、ムキムキに仕上がった筋肉を隠すのに抵抗を抱くのには、もっと大事な理由が有って。


「それに、この筋肉が無かったらオレ……アニキに見てもらえねえ」


 もう、サブのオトメン!! オトマッチョメン!!

 もじもじする姿が可憐筋肉です!


「HAHAHA、まだ11月だぜサブ! 今から寒がってるたぁ、鍛え方が足りねえゼ?」


「あ、アニキィーッ!」


 Oh、セクシー!

 365日いかなる時も海パン一丁、鍛え抜かれた肉体美で風邪なんて寄せ付けない、私達のアニキです!


「いいかサブ! 上着なんて軟弱なモノに頼るな! 漢なら、肉体ひとつで何とかしてみせろ!」


「ううっ、でもアニキ? 寒いのは、自然現象はどうしようもないですゼ」


 もう、サブの弱気筋肉!

 もちろんアニキなら、寒さになんて負けません!

 仕上がったマッスルは、いつでも漢の熱を発散、ぽっかぽか♪


「仕方ねえなぁ! ほれ、俺様が抱き締めてやるゼ!」


 きゃー♪ アニキ、サブを熱烈抱擁です!! ゼロ距離密着接近、擦れあう男と男のカ・ラ・ダ♪


「どうだサブ! もっと、もっとお前のカラダを暑くしてやるゼェェッ!?」


「ああっ、暑い! 暑苦しすぎるゼ、アニキィ! アニキィィィィィィィッ!!」


 ふふ、サブの幸せ者め。これで今年の冬も、暖房は要りませんね♪

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