『魔法少女?ガチムチ☆アニキ』第一話・「魔法少女、やらないか」
短編だけのつもりだったのに、て、手が勝手に……!?
という訳でアニキの活躍が始まります☆
「た、大変ガチ! 悪者に町が襲われているムチ!」
おやおや、変な語尾の珍妙な動物がいますね。
ぬいぐるみかな?
「違うガチ! 僕は魔法の国の妖精さんムチ!? それより、君たちの世界がピンチだガチ!?」
あら大変。仮面ラ〇ダーの戦闘員みたいな集団が、町を破壊してますよ?
「百合ィィユリッユリィィーッ!!」
なんということでしょう! 彼らは『マリア様が〇てる』とか『ストロベリーパ〇ック』とか、とにかく女の子同士がらぶらぶしてる作品の同人誌を、ばらまいてますよ!?
「伏せ字の意味があんまり無いガチ!? それよりこのままじゃ、この地球も僕らの世界みたいに! 百合ん百合んにされてしまうでムチぃぃーッ!」
まあ大変!
どうすれば良いのでしょう?
「方法は一つガチ! やつらを止められるのは! 魔法少女! 正義の魔法少女だけムチ! 僕は、その資格を持つ人を探してるんだガチムチ!」
そうでしたか。では、あの人の出番ですね。
「え、心当たりがあるガチ!?」
はい、もちろん♪
さあ皆さん、大きな声で呼びましょう!
せーの♪
地球のみんな
「アニキィィーッ!!」
「HAHAHA! 呼んだかいベイビーたち!?」
ウホッ、いい男!
さすが我らがアニキ、今日も逞しい♪
「ひぃぃーッ! 呼んでないガチ! 呼んでないムチぃぃーッ!?」
む、何か問題が?
こんなに良い筋肉ですよ?
「筋肉いらないガチ! 魔法少女ムチよ? そもそも女の子じゃなくて海パン一丁のマッチョメンガチムチぃぃー!?」
「おいおい、細かいことを気にするなよベイビー? 正義を愛する心に、男も女も無いだろう?」
そう、筋肉は正義ですよ妖精さん♪
「だ、だめガチ! やって良いことと悪いことがあるムチー!?」
「HAHAHA 、心配するなベイビー! この大胸筋を信じろ!」
さあアニキ! 妖精さんのバトンを握って、変身しちゃって下さい!
「アッー! 無理矢理はやめてガチィィー!?」
「(野太い声で)ガチチムチチガチムチチ♪ マジカル☆バトンで魔法少女になぁれ♪」
oh、セクシー!
アニキの海パンが弾けとんで、全裸変身ですよ♪
いつもとあまり変わらないけど!
そして誕生☆
ピンクの海パン! ピクピク筋肉! 宇宙で、男が抱かれたい男No.1!
そう、汗と筋肉の使者!
「魔法少女ガチムチ☆アニキ、参上だぜ!!」
「パンツ一丁のまんまムチぃぃー!?」
さあ、我らがスーパーアイドル!
宇宙最強、銀河に無敵の我らが魔法少女!
ガチムチ☆アニキの活躍が始まりますよ!!
「Noーッ! 始まらなくて良いガチ! 始まらなくて良いムチよー!?」
〈続……かないッ!〉