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声を無くした金糸雀は  作者: 毛布子
5/18

日記④ 結婚式、その後

【□△年□月□日】


 ……昨日は書けなかったので、今日は二日分書くことにしたのだけれど、書いてもいいのかしら、このことは。

 半年の婚約期間が終わって、私達は昨日夫婦になったの。

 旦那様は、私と一回り離れていたけれど、あまりそうは見えない方。

 結婚式での式典用の礼服姿は凛々しくて、友人達から散々羨ましがられたことは旦那様には秘密。

 友人達の中にも、何人かはあの時の舞踏会をきっかけにして婚約や結婚した子がいるけれど、私の旦那様が一番優良物件だったみたい。


 旦那様が、この年まで独身でいたなんて何か欠陥があるのでは?とか、実は性格がひどく悪いのでは?とか、散々言われたわ。



 ……確かに、そのくらいの欠点がなければ、私とは釣り合わない方なのかもしれないわ。


 途中で旦那様の同僚の方や、ご友人の皆様に囲まれて色々お話をした時も、旦那様は、私の年が一回りも下だということを色々言われたみたい。



 人から見たら、私達は釣り合っていないように見えるのかしら。


 でも、彼は私を選んでくれたから。だから、私は気にしないことにしたの。



 結婚式の後、旦那様は私にこれからは名前で呼んで欲しいと言ってくださったから、今日の朝食の席で呼ばせていただいたの。


 でも、ぎこちなかったせいかしら。何となく旦那様が顔を曇らせた気がするわ……、やはり呼ぶのは夜だけにした方が良いようね。


 旦那様はお城に勤務されているから、ずっと一緒にいることが出来ないのは寂しい。けれど、出来る限り一緒の時間を過ごしたいと思うの。


 今日は旦那様は夜勤なの。明日は一緒に眠れるかしら。

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