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声を無くした金糸雀は  作者: 毛布子
11/18

日記⑨ 私の幸せ

【日記帳 最後のページ】


 私の言葉は彼に聞こえるけれど、私の心は彼には届かない。


 彼は私を抱き締めてくれるけれど、私の姿を見てはいない。


 私に求められたのは、この声だけ。


 だから、彼に私の声が届いても、言葉に私の心は必要ないの。



 彼は私のことを見ていないけれど、私を見ていてくれた人はたくさんいたわ。


 私はそれで救われたの。幸せだったわ。


 昼間の私が、本当の私。

 彼は、朝と夜の私しか知らない。

 ――従順で理想的な身代わりの人形と、一人で幸せなおままごとをしているの。




 ……もうすぐ子供が産まれるわ。

 そうしたら、私達の関係は少しは変わるのかしら?

 ――それとも、このまま続くのかしら。




【以降空白】

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