一話 入学式
国立朱音高校―――――
普通に普通で不良生徒もほぼおらず、特に話題にもならない学校だ。
世間ではそういう風で通っている。
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だが実際は違う。
内部機密にされているが、実は国から選抜、検査され、選ばれぬいた人材が通う学校だ。
なぜこんな学校があるかというと、まず、実は最近、とある科学者が、魔法の存在自身とその原料が精神力から精製される、ということを発見した。
だが、魔法を世間に広めると悪事を働く輩が必ず出ると予測し、国の内部の最深部にしか、発表しなかった。
だが、国の内部に潜んでいた他国のスパイ共が情報を盗み、魔法を使用し始めていた。
さすがに他国も世間には広めようとはしなかったが、戦争の兵器として使用し、その後、無関係な国民の魔法についての記憶を抹消しよう、ということを考えだした。
日本は平和でいるために戦争を仕掛ける、という事はしない。
しかしやられる一方で黙っているわけにもいかない。そういった理由で作られたのが対魔法軍育成施設だ。
その最初に作られたのがこの朱音高校だ。
だが、最初といっても現在はこの一校しか存在しない。
理由は日本はめったに戦争を仕掛けられないからだ。
一応発祥国として、警戒しているのだろう。
朱音高校の学生は、国のエージェントが国民を全てチェックし、精神力と才能が一定以上の人材を選抜し、推薦する。
この学校は推薦入学のみだが、有給で、将来の安定の保証付き、さらに入学テスト無しで入学できるとくれば推薦を断る人間はいないだろう。
ちなみに軍と魔法の事が連絡されるのは合格した後だったな。
命の危険性もある、ということで、怯えて逃げ出し、記憶を抹消される人間もいれば、魔法に魅せられて、または平和を守りたい、という理由で入学する人間もいる。
だから毎年入学者が千人程度だ。
朱音高校は全寮制で、恋愛も盛んだ。
そして学校内でグループ制度というものがあり、学年の壁を取り払い、だいたい十人前後でグループを組み、魔法鍛錬、強化をする。
さらに依頼制度もある。
主に二種類で、まず人助けの依頼。
これは通称ヘルクエと呼ばれている。
もう一つは日本、または他国で何らかのミスで魔法の情報が漏洩して、魔法の存在を知り、使用している人間、及びその関係者の記憶を抹消する依頼。
こっちは通称デリクエだ。
悪事に魔法を使い、逃亡した場合、最新の注意をしたうえで、犯人捕獲に魔法を使うことが許される。
また、学校内で魔法に溺れ、常識の範囲から外れると、『暴徒』と認識され、厳重な処罰のうえ、記憶の抹消だ。
――――さぁ
いろいろ難しいことを言ってきた。
もしかしたらとてもつまらなそう、とか、怖い、とかそんなイメージを持つかもしれない。
だが安心してほしい。
魔法がなければ普通の高等学校と変わらない!!
というわけだ。
だから君たちも楽しい学校生活をおくってくれ!!
――――――――以上で朱音高校、入学式を終わります。
どうもCV三角です。
ふぅ
とりあえず設定だけ書いてみました。
大変でした。
本編はこんな堅い内容じゃないので、安心してください。
それでわ