a tempo primo
僕達は準備をしなくてはいけない。
いつか、大切なものを失う日がやって来るから。
いつか、小さな幸せがやって来るから。
だから準備をしなくてはいけない。
いつか来る旅立ちの日の為に。
高校二年の夏休み。僕、乾駿は友人の嘉狩大和のマンションに勉強がてら、遊びに来ていた。
「今日、数学の課題を終わらせたら、映画とか行かねえ?」
嘉狩が誘って来たが、僕はイマイチ乗り気ではなかった。
「んー。暑いから外、出たくないけど・・・」
気の無い返事をした僕に、嘉狩は思わず呆れた顔をした。
「あのさ、暑いのにウチには来るわけ? じゃ、夜、映画行こうぜ。なら、いいだろ?」
僕は嘉狩が用意してくれた麦茶を飲み干すと、持参したスポーツバッグをテーブルの上に置いた。
「僕さ、何本かDVD持って来たよ。今日は、部屋で見よ?」
参考書の入ったバッグからDVDを取り出すと「どれがいい?」と嘉狩に聞いた。
「なんか、準備良くない? ま、芝居の勉強って事で良しとするか」
嘉狩と僕は同じ演劇部であった。
だが、嘉狩とは違って、僕は芝居の音楽を選曲する裏方であった。
演劇なんてまるで興味は無かったのだが、嘉狩の猛烈な後押しもあって入部することになったのだ。
それはさて置き問題なのは、嘉狩が映画鑑賞の終わった後のうんちくが酷い事だった。
たいした芝居も出来ないのに、と正直僕は思う。
もちろん内緒だけど。
そんな訳で、部屋でDVD見ていたほうがお金もかからないし、既に見ている映画なので、嘉狩が語り始めていてもあまり気にならない。
これが映画館だったりしたら、僕は完全に映画の余韻に浸れないのだ。
嘉狩はテーブルの上に並べられたDVDから一本選ぶとプレイヤーに入れ再生した。
選んだ映画はかなり昔のもので、今の僕達にとっては逆に新鮮であった。
再生し、しばらくすれば、その映像の世界に嘉狩はすぐに吸い込まれた。
嘉狩は芝居の事となるといつだって目を輝かせる。
僕はその輝きを失って欲しくないと思っているけど、きっと諦める日が来るだろう。
だって人生ってそんなにうまく行かないものだ。
何度だってきっと挫折する。
僕は、幼い頃からピアノを習っていた所為か作曲する事に興味があり、以前、嘉狩にその事を話したら「作曲家になれ」と言われた。
嘉狩はなりたいものには必ずなれるって思っている。
その、純粋さゆえに。
その、未熟さゆえに。
だから、僕は震えそうになる。
嘉狩が変わってしまうのでは無いかと。
今の嘉狩を僕はいつまで・・・感じられるのだろう。
「な、乾は俺が芝居の道に進んだら、付いて来てくれるか?」
嘉狩がテレビの方を向いたまま話し掛けて来た。
「えっ?」
突然話し掛けられ、言葉に詰まっている僕に嘉狩は言葉を続けた。
「漠然としてるかもしれないけど、将来、俺はどんな形であっても芝居をやりたい。それで、そこにはいつも乾が居て欲しい。だから」
「ちょっと待って」
映画を見ている最中に話し出すことは珍しい嘉狩の言葉を、僕は遮った。
「嘉狩、なんか勘違いしてない? 僕は今演劇部にいるけど、それは作曲の勉強になるかなって思ったからで、将来演劇関係に進みたいなんて思ってないよ」
ちょっとだけヒステリック気味に言ったものだから嘉狩は驚いた顔で僕を見た。
ほらね、嘉狩はいつだって自分の思う通り、願う通りになると思ってる。
「そうなの? 俺てっきり楽しくてやってるのかと思ったから。なんでもいいから演劇に携わってくれたらって思ってたけど・・・そっか」
嘉狩はそう言って再び映像を見だした。僕は少し後悔し嘉狩のベッドに寝転ぶと天井を見上げた。楽しいに決まってる。でも、それとこれとは別だ。
「ねぇ、嘉狩。ずっと一緒に居られるなんて思わない方がいい。そんな風に思ってたら傷付くだけだから」
「・・・・・・・」
嘉狩が無言なままを良い事に、僕は言葉を続けた。
「僕、まだ自分の本当にやりたいことなんて、分からないんだ。嘉狩みたいに目標がはっきりしてなくて、今だって大学どこにしようか悩んでるし」
僕は頭の下に手を置くと、嘉狩に出会った頃を思い出していた。
中学の頃、ピアノコンクールの課題曲に自信の無かった僕は、昼休みを使って音楽室でピアノの練習をしていた。
何度も指先がひっかかる所があって、僕はその部分を何度も何度も練習した。
すると突然扉が開き、入って来た人物に開口一番こう言われた。
「全部、聴かせてくれ! そこ、ばっかじゃ無くて!」
『野性的で不良っぽい男』――それが僕の感じた第一印象の嘉狩であった。
嘉狩は放課後、屋上で昼寝をするのが日課になっていた。
そこへピアノの音が聞こえて来て、最初は心地良かったもののそのうちに同じ所を何度も弾き直すので、じれったくなって乗り込んで来たそうだ。
そんな理由を聞いて僕は思わず笑ってしまった。
こんな僕の演奏でも聴きたいと思ってくれる人が居たのだと思って嬉しかった。
そして嘉狩が来たことによって僕は、緊張の糸がほぐれた気がした。
「じゃ、そこに座って聴いてて。ちゃんと全部聴かせてあげるから」
「やった!」
嘉狩は椅子に座ると足を組み、嬉しそうに僕の演奏を待った。
柔らかな日の光が差すその場所は、その日から僕達の小さな楽園になった。
「・・・寝てるし・・・」
乾は、いつの間にかベッドに横になったまま眠っていた。
「たく」
俺は呆れながらも、クーラーの効いた部屋で風邪でもひいたら大変なので、薄い毛布を掛けてやった。
「俺にあんな事言って、本当に傷付いても知らねぇぞ」
言いたい事だけ言って、さっさと眠ってしまった乾の寝顔を見ると、不意に自分の胸が苦しくなるのが分かった。
不安なんだと思う。
その理由はなんとなく分かる。
でも今はまだこの限られた時間を大切にしたい。
今日は必ず乾に打ち明けようと思っていたのに、こんな簡単に諦めるなんて、やっぱり乾にあんな風に言われたからだろうか。
でも『付いて来る』と言われたら俺はどうするつもりだった? 愚問だな、本当に。
「乾・・・泣かないでくれよ」
顔を指先でそっと撫でると、乾は眠りから覚めた。
「ん・・・あ、寝てた・・・あふぅ」
鼻声の乾は気持ち良さそうにベッドの中で体を伸ばした。
「もう、とっくに夜だぞ」
そう言いながら乾にげんこつを食らわした。
「痛てっ、起こしてくれればいいのに・・・」
ぐずった子供のように乾は言った。
「さ、もう帰ったほうがいいぞ。駅まで送ってやるから」
「あ、うん」
乾は何か忘れている気がしてならなかったけど、嘉狩に帰り支度を急かされ、その事もすぐに忘れてしまった。
駅に向かう細い路地で乾と嘉狩は肩を並べて歩いた。
嘉狩は自転車を押しながら歩いている。
乾を駅まで送った後、それで帰るのだ。
「お前、言ったよな。『ずっと一緒に居られるなんて思わない方がいい』って。正直、あんな風に言われると思って無かったから、驚いたけど・・・でも、乾がそう言ってくれたから安心した」
「?」
勘の良い乾の事だ。
今日の俺がなんかおかしいと思っているのだろう。
言いたい事があるときは、はっきり言うタイプなのにって。
俺はここ数日、いつ言おうか迷っていた事を打ち明けると決めた。
「俺、オヤジの仕事の都合でシンガポールに行くことになった」
「えっ!」
乾の顔が不安そうに歪んだ。
「俺達、一緒に居た時間って短かったけど、俺はお前のこと『親友』って思ってたからさ。だから、言いづらかった。でも、乾なら大丈夫だよな?」
視線を合わすのが痛かったが、思い切って乾を見る。
その一瞬の表情で乾が怒っていると分かった。
「いつから?」
「夏休み終わったら」
「なんだよ。一緒に演劇コンクール出るんじゃなかったのか?」
目を逸らして震える声で、俺に抗議している。
「・・・・乾」
僕達は気付くことに臆病だ。
何故なら、それを知ってしまう事によって装う事しか出来なくなるからだ。
「違う、そうじゃない。そんな事を言いたいんじゃ・・・無い」
乾は自問自答しながらも、理性を保とうと必死だった。
こういう時、ドラマみたいに土砂降りの雨が降って僕の醜い心を洗い流して欲しいけど、そう上手く行かないようだ。
今は、ただ嘉狩の目を見るだけで精一杯の僕を、どうか笑わないで欲しい。
今さっきまで在った日常を僕は失ったから。
鈴虫の鳴声と心地の良い風が、僕達に夏の終わりが近付いている事を教えてくれた。
体育館を貸しきっての練習は、今日から本番前日まで特別に許されていた。
皆、いよいよ本番が近付いて来ている事を感じ、テンションも上がっていた。
多分、僕を除いて。
嘉狩とはあれから、距離を取ってしまっている。
それに部活にも顔を出して居なかった。
「おーい。乾、機材運ぶの一年に指示して」
部長の苑田がだらだらと仕事をしている僕に声を掛けて来た。
嘉狩は苑田部長に憧れてこの学校に入った。
僕は演劇の事はあまり分からないけど、それでも苑田部長が誰よりも芝居が上手いことは分かるし、それに何よりこの人からは独特のオーラのようなものがあって、それを皆、真似しようとしているけど到底真似出来ない絶対的な魅力があった。
「乾、嘉狩がシンガポール行くの聞いた?」
一年生に一通り指示が終わった僕に苑田部長が再び声を掛けて来た。
「あ、はい・・・聞きました」
機材から出る長いコードを綺麗に束にしながら、僕は答えた。
「で、引き止めたの?」
「えっ」
部長から出てきた言葉に僕は耳を疑った。「引き止める」――そんな事を言われると思わなかったからだ。
いや、違う。
「引き止める」なんて僕は一度も思い付かなかったからだ。
しかし、改めて思えばおかしな話だ。
「引き止める」など僕に出来る事ではない。
僕がひきとめて、それで嘉狩がここに残るなんて有り得ないのだ。
むしろそうやって、未練がましくするのは、いけない気がする。
「いや、でも引き止めるなんて、僕には出来ませんよ。お父さんの仕事の都合じゃ」
僕は手作業を続けながら答えた。
「なんだ、案外さっぱりしてるんだ。乾はワンワン泣いて『行かないでぇ』とか言って鼻垂らしてるタイプかと思ってた」
「・・・・・」
自分の事を勝手にイメージされ少しカチンと来たが、心の奥底の気持ちは当たっている。
「あいつ、昨日の夜になって電話でいきなりそんな事言うからさ。急に決まった事なのかって聞いたら、結構前に決まってたけど言いづらかったって。お前の柄じゃないって言ってやったよ」
苑田部長は笑いながら、それでも絶対に僕の動向を見逃さないのが分かる。
きっと僕を試しているのだろう。
僕はいつから、何でも受け入れてしまうようになったのだろう。
どうして自分から、変えようと出来ないのだろう。
気付いて、諦めて、押し殺すだけの僕の性分は、何度傷付いたら治せる?
僕の起こした行動によって何が変わるかは分からないけど、それでも嘉狩にこの気持ちを伝えるのはきっと間違いじゃない。後悔は慣れてるけど、どっちにしろ後悔するならば・・・
「部長。ちょっと大事なこと思い出したので帰ります」
僕は、やり掛けの作業と苑田部長を残して体育館を後にした。
その、何かを決意した乾の姿を見て苑田は指先でフレームを作ると、その中に乾を囲った。
「新しい自分を見つけた奴の後ろ姿、か」
苑田は一瞬だけ口許を緩めると、すぐに厳しい表情になり部員を集めた。
苑田の号令にみんな駆け足で集まる。
「えー、今日から本番までは各自、体調管理はもちろんのこと、この一瞬一瞬を大切にそれぞれの目標に向かって努力して下さい」
『はい!』
部員全員が体育館を揺らぐほどの声で返事をした。
僕の急な呼び出しに、嘉狩は理由も聞かずに来てくれた。
呼び出した場所は母親がやっているピアノ教室で、庭の離れにあるプレハブ小屋だった。
嘉狩とはこの間会ったばかりだと言うのに、長い期間会って居ないような感覚に陥った。
「どうした?」
嘉狩は心配そうに僕を覗いた。僕は慌てて視線を逸らす。
僕の行動に理解出来ないまま嘉狩は戸惑った様子で僕を見ている。
「嘉狩は、どうしてそんな風に居られるんだ? 僕はこんなに苦しいのに」
僕は嘉狩から顔を逸らしたまま、溢れ出る感情を押し殺しながら言った。
嘉狩がそんな僕の姿を見て嬉しそうに口角を上げたのを、余裕の無い僕は気付きもしなかった。
「なにが?」
嘉狩は若干の挑発的な微笑とも思える涼やかな顔で言って来た。
「嘉狩・・・」
その言葉を聞いて怯んだが、その僕よりも優位な立場であろう嘉狩の態度が、再び僕の中で炎になった。
でも、また言葉を発すれば嘉狩に打ち消されてしまいそうで、自分でも何を言ったらいいのか分からなくなっていた。
すると、嘉狩から深いため息が聞こえた。
「なんだ、そんな事言いに来たのか? 俺はもっと衝撃的な展開を望んでいたんだけどな」
嘉狩はぷいと横を向いてしまった。
たしかに「そんな事」なのかも知れない。
『な、乾は俺が芝居の道に進んだら、付いて来てくれるか?』
あの言葉を受けた日、なんて悲しい答えを言ってしまったのだろう。
僕は気が付くと、その事を後悔していた。
だって嘉狩はあの日、想いを打ち明けてくれたのに僕は、それをちゃんと受け止めなかった。
今更、何を言っても嘉狩には通じないのかも知れない。
でも、僕もちゃんと伝えなくちゃいけない。
そう思ってここに居るのだから。
「僕は嘉狩と離れる事も、それが僕にとってどれだけ重要かって事も、今更遅いかも知れないけど分かったんだ。もう十分に。でも、考えれば考えるほど混乱するんだ。これくらいの事でたじろいでどうするって。これから先、また何かを失う事があったら、また同じ事をするのかって。僕の中の僕が問い掛けて来るから」
「いい加減にしろ! 乾は何しに来た? 何の為に俺をここへ呼び出した? 答えは簡単な事だ」
声を荒げた嘉狩は僕の肩を掴むと揺さぶった。
僕は嘉狩の強い瞳に吸い込まれそうになる。
「嘉狩・・・嘉狩は僕と離れて平気なの? 僕は」
僕の言葉を遮って嘉狩が話し始めた。
「だって、乾は平気なんだろ? それなら俺だって平気って言うしかないだろ。なんかカッコ悪いし」
「嘉狩・・・もしかして嘉狩も」
「だぁーっ! それ以上言うなよ。なんか恥ずかしいだろ。それに」
顔が赤くなっている嘉狩を見て僕は安心した。
「それに?」
「乾の言葉をまだちゃんと聞いて無い」
「・・・・・・・分かった」
嘉狩は乾を見つめながら思っていた。
俺はお前がいつか離れてしまうなんて考えた事無かった。
でもお前は考えていた。
それを知った時、正直ショックだった。
だってお前は失う事に慣れ過ぎていたから。
そして俺の事もその対象になっていると知ったから。
俺は失わないように生きて来たけど乾は失っても大丈夫なように生きている。
それが俺達の絶対に交わらない領域であったのだ。
似てないから惹かれあう――そうなのかも知れない。
本当は一番嫌いなタイプなのかも知れない。
でも、乾の柔らかな物腰とピアノを弾く繊細な指、時たま見せるとびきりの笑顔。
全て失いたくなかった。
若い俺達にとって父親の転勤は揺るがせない現実だ、でも乾が俺と同じ気持ちでいてくれたら、どんなに幸せだろう。
俺は毎日願ってた。
お前の眩しい笑顔を見るたびに。
お前の迷いを見るたびに。
「傍に、居て欲しい。どこにも行かないで欲しい。」
乾の言葉に嘉狩は大きく頷くとその大きな手で乾の頭を優しく撫でた。
「よく言った。誉めてやる」
夏休みが終わり、三学期始まった。
僕の隣には嘉狩は居ない。
嘉狩は笑顔でシンガポール行きの空港に向かった。
寂しい――でもそれは決して口に出してはならない言葉に感じた。
教室は既に嘉狩なんて最初から居なかったかの様に日常を送っている。
それでも救いなのは、僕には演劇部が残ったという事だった。
演劇部に居ると不思議と嘉狩がその辺りに居るような気持ちになることだった。
僕は否定したものに救われている。
最終の音源チェックを終え、久しぶりに音楽室に立ち寄った。
ピアノを弾いてみる。
曲は嘉狩と出会ったきっかけとなったものだ。
僕はふと自分の目から涙がこぼれているのを知った。
「嘉狩・・・会いたい」
自然とこぼれた、その言葉に自分でも驚く。
「早く曲の続きを聴きたいんですけど」
扉から聞こえてきたその声には聞き覚えがあった。
「こっちに居るばあちゃんトコから学校通いたいって親を説得するのに、すげー時間かかったんだぞ」
「嘉狩!」
僕は扉にもたれ掛かっている嘉狩に駆け寄るとその胸に飛び込んだ。嘉狩は一瞬驚いたがすぐに乾を優しく抱きしめた。
「ちゃんと、メシ食ってるか? 痩せた気がするけど」
「じゃ、一緒に食べてくれる?」
嘉狩の腕の中で僕は甘えた。
「いいけど、その前に、さっきの続きの曲弾いてくれないか」
僕をそっと体から離すと嘉狩は指先を触ってきたので、なんだか恥ずかしくて僕は手を引っ込めてしまった。クスリと嘉狩は笑った。
「わ、分かった。じゃ、そこに座って」
嘉狩はなんでも願い通りになると思っている訳じゃない。
嘉狩はそうなるように、運命を変えてしまえる様な人間なんだと思う。
だから憧れてしまう。
あの頃より数段上手くなった僕のピアノは、僕達の成長を表しているかの様だった。
そして、僕達はいつもの速度で生きていく。
おわり
これは、とあるところに応募した作品ですが、読み返してみると不思議な感じがします。
これ・・・ボーイズラブ?
今の私なら、ちょっと書けないお話です。
ボーイズラブが駄目な訳ではないですが。むしろOKなんですけどね・・・(笑)。
読んで頂きありがとうございます。