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ex1.称号ちぇっくのお時間です。

カーラさんの称号が増えた話と、後半は属性と髪の毛の話。

2話同時更新、一つめ。

「はー……」

 魅惑のお風呂タイム。ようやっと、ハルマナート国に戻ってまいりました。

 まあ国境の城塞にはまだ戻れなくて、王城で一部屋借りている状態なんですけどもね。


 ほんの数日なのに、とにかく酷かったなあ初の海外渡航。また徹夜しちゃったし……

 おかげで、ほんの数日しか離れていなかったハルマナート国が、ほんとに、久しぶりに感じてしまう。うう、やっぱりこの国好きだわあ……気楽でいられるんだもの。

 もちろん帰ってすぐミモザとジャッキーは呼び出してまとめてモフりましたよ?んで今日はこのあと一緒に寝る予定よ!


《カーラ、称号チェックしましょうか》

 唐突にシエラがそんなことを言い出した。え、なんか変わった?上位治癒の魔法陣は覚えてきたけど、使ってないから治癒師の称号は変更ないんじゃ……まあいいわ、念じてねんじて。


〈称号管理:一覧〉


[落ち来りし者]

[大魔王級魔力保持者]

[龍の友]

[幻獣の友]

[初級召喚師]

[初級治癒師]

[上級魔法師:光限定]

[シューティングマスター]

[スタンピード制圧者]

[境界の巫女]

[解明せし者]

[もふもふ中級者]

[中級護法師]

[魔法開発者]

[裁定者の卵]


 ……なんか、増えてます、ね?いやまあ護法師と魔法開発者はですよねって感じなんですけど、なんだこの[裁定者の卵]って?


《それも確かに謎ですけど、[解き解す者]が[解明せし者]に変わってます。中級っぽいですね》

 あ、本当だ。これは確か呪詛を解呪できるようになった時の称号だったわね?

 ……いやまああれだけ解呪だ〈消去〉だやってたら、ランクも上がるわよね……広範囲〈消去〉も一回じゃ済まなかったんだし。


《ああ、そう言われてみればそうですね……範囲の広さもあるんでした。護法師が中級なのは結界が評価されたんですかね?ライトブレスは確か初級ですし》

 あ、あれ初級魔法だったんだ。正直、結界は魔法陣魔法じゃないから称号等級のカウント外だと思ってたけど、ある程度反映されるのね?


《確かにあの結界の仕様を等級に全面的に反映させたら中級のわけないですよねえ……》

 龍が踏んでも壊れない結界とか人間に作れたんですねえ、とかシエラが酷いことを言っている。

 いやでも流石に真龍が踏んだら壊れるんじゃないかな、会ったことないから断言はできないけど。


《マグナスレイン様、真龍と大きさほぼ変わらないそうですよ。先日メリエン様が真龍の平均サイズの概算を教えてくださったのですけど》

 まじか。まあ確かにあの方の龍の姿は他の皆に比べても、飛びぬけて、それこそ二人分くらいに感じる程度には大きいけど。ってシエラさん、なんでそんな情報貰ってるんですかね?


《……そもそもメリエン様がそんなデータを持ってるのも謎といえば謎ですわね?》

 そこはまあそもそも神様だし、境界と神罰の神様なら世界中だいたい何かしらの境界は存在するんだから、色んな事を知ってても、あたし的にはあんまり違和感はないわね。

 ほら、ヘッセンの国神たるフォルヘッセナーレ神だって、サンファンの王族が倒れた件、原因まで知ってらしたしさ。


《あれは神様自身の見聞ではなく、御輿入れの事前調査で神殿と合同で人が行って調べていたようでしてよ?》

 へー、神殿ってその手の調査もするんだ。でもそれにしたってタイミング的にちょっと知るのが早い気はするわよ。まあたまたま聴こえちゃった、とかかもしれないけどね、なんたって音の神様だし。

 まあ今ここで考えてもしょうがないことは置いておこう。

 とりあえずこの称号たち、治癒師は上位治癒を正規魔法陣で使えば上級確定なのよね?


《そうですね。上位治癒なんてぽんぽん使いたいものでもないですけれど》

 確かに使わないに越したことはないわよね、なんたってそれだけ重傷者が出るってことだし。

 病気にも多少は効くけど、腫瘍と感染症に使うのは厳禁らしい。病原体も一応生き物のくくりだから、活性化しちゃうんだろうな、たぶん。


《はい、その通りですね。これも例の自称勇者様が調査して裏取って、論文まで書いておられます》

 びっくりするほど多芸ね、自称勇者様。この世界じゃなかったら、多分ガチの勇者なんじゃないかってレベルで優秀な人な気がする。一晩寝てゆっくりしてから、シエラのくれた自称勇者の冒険のアーカイブ読もうっと。



 ……そういえば以前属性力で髪色が変わったりする、って話があったけど。

 オラルディ国の王族は紫の髪が多くて、でも前に聞いたときは紫は水とか風の複合って聞いたわよね?


《オラルディ国の王家の紫は、稀に雷が出るほうですね。水風複合持ちも多いと言えば多いようですけど。イーライア王妃の火は公称通りアスガイアの血が入っているなら、そちらでしょう。かつての王侯貴族には火系統の強い家系が多かったと聞いています。闇は人族の家系としてはあまり見ませんけど》

 ほうほう、やっぱ属性って血で繋がってく感じなのか。


《古い家系ほど自分たちの属性を重視しますからね。レガリアーナは風が特に強くて、金髪にちょっと緑の載ったような色合いになりがちですね》

 ああうん、アデライード様もマリーアンジュさんもセンティノス殿下もそんな髪色だったわね。でもセンティノス殿下は風はなくて土だったから、属性は父君に似たのね?


《そこはそうでしょうね。ヘッセン王族は水と土が大半で、髪の色にはあまり反映されないといいますから、ご兄弟全員母君の髪の色を継いで、属性は半々くらいに継いだ感じでしたよね》

 おおう、世代によって髪色がみんな違っちゃうんだ。ということは、次世代は……


《聖女様の髪色が反映されて、属性はヘッセン王家の土水、ですかね。でもあの国ちょっと不思議なんですよね、国神様と王族の属性が全然あってなくて。フォルヘッセナーレ神って風系なんですよね、音だから》

 ん?そういう相性とか、問題が出るの?


《どうでしょう。案外出ないんですかねえ。その辺は神々ごとの人とのかかわり方でも変わってきますしね。そういえばあの神殿のほうは風属性の方が多くいらっしゃいましたから、そちらのほうが重要なのかもしれませんけど》

 どうやらシエラもなんとなくでそんな風に思っているだけの様子。

 まあそうよね、神殿が自属性寄りであれば、神様的には特に支障はないような気はするわね?

 なにせ、神様が直接王族を統治するとか統括するって話じゃないですもん。


《そんな政体の国はライゼルくらいでしょうねえ……あの国は国王イコール最高神官ですから》

 へえ、政教一致なんだ。ろくでもない国って認識に、住みにくそうな国、が追加されたよ!


《歴史上最初にライゼル国であった領土に、当時から住んでいる家系の人には住みよい国、だそうですよ》

 シエラさん、明らかに心にもない、というかどう聞いても反語表現って言い方で言うのやめよっか。いやまあそういう国なのは既に伝聞でもあなたが見せてくれた辺境の民衆の姿でも判ってますけど。

 そういやあの国の王族の属性とか聞いたことある?


《光が良く出るそうですよ。金髪以外王族と認めないレベルで金髪ばかりだとも。まあ元々メリサイトより北方の国は金髪が多かったそうですけどね、各国の王族だけじゃなく、人族全体が》

 え?光?全然想定外っていうか、イメージと合わない……


《その代わり、王家からは治癒持ちが全く出ないそうです。そして、あの国からだけは、歴史上一度たりとも、聖女が出たことがありません》

 へえ?まあ攻撃的な国だから、さもありなん?かな?


 ちなみにメリサイト国の王家は、火属性が強めで土も持ってて、赤毛の人が多いそうだ。ゲマルサイト神の影響がモロに出てるんですって。

 そりゃそういう国で育てば、ヘッセン国みたいなずれ方を不思議に思ってもしょうがないのかもしれないわね。

いや二部書き終わってから一部読み返して、これ髪色の話は追加で書かなきゃだめじゃねって……

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