第一部の登場人物紹介
そういや登場人物結構増えたな、ということで人物紹介。
うっかり4000文字越えました。あと基本名前が出てきた順なので判りづらい。
〇カーラ
主人公かつ本編の語り手。元いたサイバーパンクの萌芽が蹴躓いた感じの魔法のない世界から、魔法のある現在地の世界に召喚された。
元の世界での名前は不明(転移時に『奪われた』ため本人が認識できなくなっている)。カーラという名は自分で付けた(3話)。
大魔王級馬鹿魔力と、記憶と記録の魔法によるアーカイブからの魔法知識で、うっかり無双してしまうなどしている。世間様の一般枠からはみ出してる自覚はあるけどやらかす系。
魔法適性は光極大と風中と水極小、かつ治癒持ち。全魔法タイプ対応。
性格はどこまでも前向きにポジティブに生き抜くタイプ、但し所謂喪女。恋愛より推し活を即答する系。
将来はメリエンカーラ神の巫女となると約束していて、その方向にどうやって進もうかな、というところなのだが……。
一部終了時の外見は黒髪ウェービーロングに翡翠色の瞳の十六歳くらいの中肉中背の美少女。
〇シエラ
現在カーラが使っている身体の本来の持ち主、人間時代の本名はアルシエラ・エンメルケル。
メリサイト国の小貴族の娘で境界神の巫女候補だったが、自分の身体を奪われた挙句に主人公の身体共々隣国に攫われて処刑されるという最悪の事態に遭う。
自身の力と、領域侵犯に激怒した境界神様の助力で死ぬ寸前に主人公に繋ぎを取り、境界神の仲介もあって彼女の記録魔法を書庫とし、その番人役として人時代の名を捨て、実質魂だけ同居する形になる。
やることがない時はカーラの記憶書庫にある、彼女が元の世界で読み漁っていた小説や漫画を堪能している。
魔法適性は光大、風中、火極小。複合の空間適性もあるが、残念ながら発覚したのが死後なので取得はできない。
巫女修行の成果か、肝の座った、これまたポジティブな性格。
一部終了時のカーラの外見を亜麻色の髪にしたのが彼女の生前の姿。
〇ハイブラストウィンド(ハイウィン)
主人公が初めて異世界で遭遇した知的生物。白頭茶獅子のグリフィン族族長。
位階の高い聖獣なので、人語を操るのみならず、人型に化身できるのだが、白髪緑眼褐色肌のボンキュッボン美魔女である。
実は結構いいお歳。年齢の話をしても怒らないが、太いとか言われると怒る。なお本体でも標準より少し細いくらいで断じて太っちゃいない。
肉食メインのグリフィン族で、現状唯一無二の超の付く甘党。イードの事を何故かモイと呼ぶ。
おおらかで世話焼き気質のオカン属性持ち。グリフィンの魔法属性は原則風大一択だが、彼女は風極大に雷極小も持っている。
カーラに名前を教えたけど、この方実は超級召喚じゃないと来てくれません。いつになったら呼べるやら。
〇モンテイード・ハルマン(イード)
主人公が初めて遭遇した異世界人。ハルマナート国の現女王の第20子(下に三人妹がいる)。
典型的な研究オタで、人付き合いがあまり得意ではない引きこもり気質。
龍の王族と呼ばれるハルマナート王族だが、彼は鱗無しという龍に化身できない体質で、体力などは普通の人並み。但し魔力は普通より大分多い。
主人公には純粋に研究者としての興味しか持っていない。人間そのものに興味が薄いタイプ。
魔法適性が全属性均等という、この世界の法則では攻撃魔法を一切取得できない超級召喚師。召喚師としてはこの世界最高レベルの一人。
藍色の長髪に琥珀色の瞳のやせ形、そこそこ長身。主人公の基準だとまあまあの美形だが、引きこもり気質が災いしてか、食生活の不規則さからか、年齢より老け気味。21歳くらいのはずだが、普段の喋り方がややおっさんくさい。
〇カルセスト・ハルマン
モンテイードの兄の一人で、イードより12年くらい年上だが、見た目は彼より数歳下に見える。
ざっくりと短くした金髪に琥珀色の瞳、いかにも王子様然とした甘やか系のイケメンだが、目が笑ってなくてコワイ、と知己の大半に言われる男。なお他人はともかく、身内に王子とか言われるのは好まない。言動は雑でざっくばらんだが、物事の裏を考え過ぎるタイプ。
龍の姿は金の身体に角や四肢、尾の末端がメタリックな青というド派手系ドラゴン。
イードに対して一見過保護で、第三者には基本的に警戒姿勢で挑む上に口が悪くやや喧しいため、主人公にはあまり好かれていない。
魔法適性は光中風中水中のバランス系。
〇メリエンカーラ神
境界と神罰を司る、実力のある割に知名度の低い女神様。夫であるゲマルサイト神共々、メリサイト国の守護神。
知名度が低い理由は神罰の側面が強調され過ぎて、自国以外では名を出すこともはばかられているため。
黒髪褐色肌で露出度高めのボンキュッボン系美女。
性格は真面目な割に豪快で鷹揚。シエラを通じて主人公と巫女契約の内約を取り付けている。
〇ジャッキー
城塞在住のアルミラージの群れに混ざっていた、白に後ろから見た時だけちょっと黒ぶちのある、枝分かれした小さな角が2本生えた兎。自称種族はジャッカロープ幼体。カーラの召喚獣一号。
転生者で人語をすらすら解するが、誰にも聞こえるように喋る技術はまだ持っていない。念話はお手の物。
魔法適性は光中、闇痕跡、後は全属性小。属性法則のため光系以外の魔法は使えないが、貴重な治癒持ちで光魔法の一部は使える(予定)。
〇ミモザ
城塞在住のアルミラージの子供。名を付けたのはカーラで、カーラの召喚獣二号。
この世界のアルミラージは土属性が多いが、この子は水属性優位(土も多少はある)。
今年生まれのまだ子供なので簡単な念話(のようなものレベル)しか使えない。
〇マグナスレイン・ハルマン
ハルマナート国現女王の一番上の兄で、国軍将軍。まあこの国の軍人は大半王族なのだが。
漆黒の髪に髭のガタイのとても良い(と言っても上背があるのでマッチョ感は薄めの)ダンディ、かつ龍の姿も漆黒の巨龍。だったのだがカーラの魔法が悪さして現在の人の姿は髭なしで、これって二十年くらい若返ったんじゃないですか、とは妹たち談。体格も気持ち縮んで敏捷度が上がった。筋力は落ちてないので多分現在のこれが全盛期の姿。
落ち着いた渋い声の超絶イケメン(カーラさん談)。
性格や言葉遣いも大変落ち着いた、渋い男性を体現したような人ではあるのだが。
魔力適性は光中雷中水中。実は一族で唯一風適性を持っていないので、どうやって飛んでいるのかこの人だけ謎。多分髪が染まるレベルの大魔力でごり押ししてる。
〇サクシュカリア(サクシュカ)
通称サクシュカさん、人によってはサク姉。
女王の末の妹で、龍の王族の中でも貴重な治癒持ち。龍の姿(銀に水色のたてがみの東洋系龍に翼が付いている感じ)でさえ可愛く見える、お茶目なみんなのお姉さま。
というか甥っ子たちが叔母上っていうと怒る。
長身でスリムな水色メッシュの銀髪ロング、だが、結婚が面倒で軍に入ったと言い放つ残念な美女。
魔力適性は光大風中水小氷極小。ちょっぴり巫女の素質はあるが、ハルマナート国では生かす機会がないのでほったらかし。
〇サーラメイア
女王の妹、サクシュカの姉。ピンクゴールドの髪にペリドットの瞳の、若い頃は美女だっただろうな、という中年のふくよかな女性。
鱗無しの為、姉妹より大分年上に見える。
明朗快活、かつちょっとミーハー気質の可愛い奥様(但し諸事情で独身)。
魔法適性は光小風中火大。
〇サリュナリア女王
現ハルマナート国女王。この国は龍化できる女性が代々王となる仕組み。
長命で丈夫な龍の王族で、出産は龍が卵を産む式とはいえ、二十三人は流石にしんどかったようで、サクシュカさんに比べて大分老けた感じがする、但しそれをそのまま威厳に転換できるタイプの人。
素の性格はごく普通のお母さん。特技は我が子への説教の際の泣き落とし。
〇その他龍の王族の皆さん
人数が多いので割愛。イード君の兄だけでも現存十六人、あとマグナス様の兄弟が二人、女王陛下の伯父が八人と叔母がひとりいます。
〇ガトランド
国境城塞住み込みの人族庭師で、もふもふスキーとしてのカーラの友人というか先達。ブラッシングの達人。マッチョ系で髭で独身。
〇ベッケンス
国境城塞に数日に一度の割合で通ってくる庭師。アナグマの獣人(といってもこの世界の獣人は血統のどれかにひっかかってる獣相がランダムかつ混ざることなく一種だけ出るので獣相の見た目はさほど重視されない)。妻帯者。
〇アンナ
国境城塞に通ってくる洗濯女の寡婦、人族。面倒見の良い人で、旅した挙句全滅した獣人一家の子供を引き取って育てていた。転移スタンピードに巻き込まれて死亡。街に出ている息子がひとり、嫁にいった娘が二人いる。
〇クシナダイナメ(イナメ)
火属性優勢の舞狐という種族で唯一の水属性の家系、族長家当主。スタンピードで妹を亡くしたため最後の水狐に。
古風な喋りと老獪なところを見せるがまだ独身の乙女である。年齢は聞いてはいけない。鼠はおやつ。カーラに名を教えたのでそのうち召喚可能になるはず、上級だけど。
〇フェンリルさん
通称レイク。城塞に姿を見せるフェンリルは彼だけなので種族名で呼ばれていることが多い。
反転した元アルミラージらしき魔物モドキと戦っているところをカーラに助けられる。
異世界出身者で、自分を無理やり呼び寄せた上にこの世界に縛り付けた召喚術が実は大嫌い。
その割に召喚師のイードも含む龍の王族勢はまあまあ気に入っている。
〇シルマック
ケットシーを匿うという大胆な行動を取れる野衾。野衾はモモンガの幻獣(この世界での定義では)。幻獣なので最大サイズと最小サイズの差が激しいのは仕様。
言葉は念話も含めて話せないが、ちょっとした風の魔法は使える。作中でカーラに名前を貰って、彼女の肩が定位置になる。本来は夜行性。
初級で召喚可能だが、基本カーラにくっついて離れないので呼ぶまでもない。
〇キャスケット・パンジャン・リージェンシー・グレイト(キャスパリーグ)
ケットシーの自称使者。古風を通り越して死語まで駆使した適当な話術でガトランドをからかうのが趣味と公言してはばからない愉快犯。
正直常時ふざけているので、本名が長い方か短い方かすら微妙に定かではない。なにせ召喚の時にどっちで呼んでも参上するんだぜこいつ。
召喚ランクは中級と上級(呼んだ名前のほうで変わる)。
〇聖獣の子
本名不明。サンファンの守護聖獣の要たる黄白麒麟の子。親が殺される間際に獣人の姿で隠蔽と守護を施して逃亡させ、獣人奴隷の群れに紛れこませて国から脱出。
ハルマナート国に辿り着いたところで連れの獣人たちが魔物に襲われて壊滅し、その後アンナに拾われて育てられていた。
現在はハルマナート国境城塞預かり。
〇フレオネール
ベッケンスの村の村長代理(村長の娘)。男性名であることを誇りにし、男性の衣装を好むがそれ以外は案外普通の女性。男装の麗人、但し服装は一般農民。ガゼルの獣人。
なおベネレイト村は獣人と人族が半々くらいで住んでいる。
ここに名前のない龍の王族以外の人は再登場しないんじゃないかな。つまり他はだいたいでてくr