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ショートな日常

Story1

つるきとの面会場所で、この学校

の別の教室になった。

そして、俺はその教室の扉を開けた。

あの二人は連いてこなかった。

扉の先には、席に座っているいつも

通りのつるぎがいた。

「いや、君は私の生徒じゃないか」

これでは、ただの個人懇談だ。

でも、今回は、先生と生徒の立場

が逆だ。


俺はつるきと対面になるように座る。

「昨日の夕方、お前は俺の父

と出会ったのか?」

「知りませんね」

「その人物は大統領か、悪魔か天使

のボスなのか」

「分かりませんね」

たしかに、面倒くさい。こんな面倒なら、

家に帰りたい。しかし、俺は唇をかみしめた。

これは、100億円なんかのためじゃない。

これは、ーー俺は、

「あのくそ父に会いたいんだよ!」

つるきが、俺の叫びに驚いた。

よし、このまま押し倒す。


「お前、先生だろ。今、生徒がこんな

にも悩んでいるのに、呆然とするのかよ。

先生なら生徒と一緒に悩むべきだろ。」

「ーー・・・あ」

言ってしまえ。

つるきは悩み、言った。

「あの昼、大統領が学校に来ました。

そしたら大統 が 息子に会いたく

ないから、この情報だけ わたしてくれ

と言ってきました。」

その情報はあの裏テストの情報だな。

きっと、筆記は大統領のもので、その

テストは俺の

「やっぱり、大統領は俺の父だ」

「でも、ボスかどうかは分かりま

せん切りによ」

「お前が、情報屋と接触している

時点で、大統領は重要人物だ」

何も言いえないつるきは、呆然とした。

俺は席を立って 見下すように言う。

「先生としての自覚がないな、つるき」

その後、つるきはまたあの世へと

連れていかれた。

誰もいない教室で、一人つぶやいた。

「やっぱり、口をわらす時は、見た目

の圧だよな」

心まで、うそで押し殺すと見た目に

も出てくるものだ。

俺は、父に会いたいのではなく

殺したいのだ。


Story2

聞き出した情報をひつじに伝え、

やっと学校から解放された俺は、

円々姫をポケットに連れて、食べ物を

探しているところだった。

多様なおいしそうな香りが散乱する

この道では、欲が増す一方だ。

「カンニング様、私を床に投げ捨てた

こと、謝まってください」

「え、そんなに根にもっていたのか」

まあたしかに、ひつじのイケメン顔

がなかったら、円々姫は回収されていた。

「ごめん」

「・・・プーッ!カンニング様が謝った!」

「謝ってて損した!」

そう言っている俺に、遠くで手を

握っている女がいた。

「あ、カンニング 君!」

「あ、ユメ。」

ユメはもちろん制服ではなく、

私服だった。で、俺はスーツ。

ユメはそんなこと気にせず

レジぶくろをかかげて言った。

「一緒に開梱アイス食べない?」

無料で食べ物に近づけるなんて。

俺は軽食系だから、アイスで

十分だ。

「いいよ」

「お気に入りのスポットがある

から、そこで食べるか」

・・・

スポ ットとは、この町の丘の上

にある、ベンチのことだった。

隣には、古びた自動販売機があった。

「ここ、ほぼ100円で飲み物が買える

から、おすすめだよ」

と言い、ユメはブラックコーヒーを

買った。俺は、まともな100円玉を入れ

オレンジジュースを買った。

「お前は、大人だな」

「そういう君は 子供だね」

俺たちは、タブを引いて 飲む。

コーヒーを飲むユメの横顔を見

て、思い出した。

そういえば、

こいつレイの同級生

だな。俺もだが

ボスの重要人物は、もう一人。

レイの愛するやつ。

だいたい学校という場所では

片思いや両思い 恋人などの情報

が散乱している。

もしかしたら、こいつ、レイの愛する

やつを知っているのではないか。

俺の視線に気付いたのが、ユメが

怒ってきた。

「何! アイスがそんなにほしいのか!」

「いや。そういえば、ユメはレイの愛す

るやつを知っているか?」

「いや。

「あ、それは・・・」

ユメはコーヒー缶を自分の頬に当てた。

「 私だよ」

ーーーうそかよ。ユメが、あの鬼マッチョたちのボス。

これは、接触するしかない!

俺は、ユメに手を差し伸べる。

「俺と浮気、してくれないか」

ユメは、驚いた顔をした。

でも、それは数秒だった。

「いいぜ!」


Story3

ここは、心の病院。

我は、ここで診断結果を待っている。

どうしても あのイケメン顔が頭

から離れない。これは病気だ。

先生が部屋に入ってくる。

「死神さん、ですよね」

「はい」

「あなたの病名は、恋ですね」

「恋!」

我は、この若さで死神のボスに

なった 少女だぞ。

でも、でも、そうかもしれない。

「申し訳ないのですが、その

相手は誰なんです?」

いい大人が

まあ、答えてやろう。

「敵組織のボスだ」

先生は急に暗くなって、言った。

「その恋、やめてください」

「・・・・・・やだ」


Story4

ここは、神様の南国。

青く輝く海、白く清らかな砂丘、

そして、マンゴージュース。

僕はパラソルの下で、マンゴージュース

を一口飲む。

「はーっ!やっぱり、休みはいいな。」

僕ーーようきは、ゆっくりと休みを

楽しんでいた。

「先輩たちは今ごろ、何かと戦っ

ているのですかね」


ここは、俺の家。

そこでは、内戦が起きていた。

「なんで、明日ユメとデートなんですか!」

「俺の知ったことか!

でも、話が早くて助かるだろ」

「この、くそ人間!」

こうなったのは、「浮気しないか」と

言った俺が悪いのではなく、ユメが

メールで「明日、デートしよう」と言った

のが悪いのだ。

だから、それに対して「OK」と返信した

俺はなおさら悪くない。


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