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⑼『イズムについての、一考察』
⑼『イズムについての、一考察』
㈠
様々なるイズムが存在することは、承知しているが、それら全部を把握できる訳ではない。勿論、全てを知っているに越したことはないが、通常の人間には自分を含めて、無理だろうと思う。世界には、無数のイズムが存在するからだ。しかし、イズムの原初を辿っていけば、派生する前のイズムに行き着くかもしれない。
㈡
まだ原型を残したイズムは、恐らく人間が叡智を得てから、無数に拡散した。イズムは、一人称では生まれない。必ず、二つの存在があって、初めてイズムは存在する。何故ならば、一人称だと、自己の思考を、主義として対立関係に持ち込む必要性が消失するからだ。一人称には、主義は不必要である。
㈢
だとしたら、キリストや、釈迦などは、比較的派生前の、原型を留めたイズムを持っていたかもしれない。実際それは、枝分かれし、派生して、様々なイズムを生み出した。しかし、キリストや釈迦が、架空の人だったとしたら、イズムの存在も、後世の誰かのイズムに留まるかもしれないとは思う。難しい問題である。