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⑷『イズムについての、一考察』
⑷『イズムについての、一考察』
㈠
箇条書きに物事を考察して、所謂イズムを、発展させる時、耐えざる一つの思考が、また、絶え間ない一つの思考となる。訓練によって、自己の人生の変革は可能だろうが、誰もがそれを成就させるとは限らないだろう。凡そ、天の存在を垣間見るしか、方法が無い。
㈡
何かが絶えてしまえば、そこで区切りがつくが、其処にイズムは発生する。我々はこの、イズムの発生によって、一つの意味を理解するのである。しかし、何かを絶やした人物は、イズムの発生を知らぬまま、絶えていく。自己の人生程、客観視できない問題はないだろう。
㈢
自分のことは、他者=世界が、最も知り抜いているという観点からすると、イズムとは、その人の生涯を一つの本にまとめた様なものだ。人生に抵抗した結果、生み出されるイズムがそこに発生し、派生するとなると、後世の人々の役に立つイズムを発生させるには、どれだけ一生懸命、人生を生きたかが、問題となると思われる。