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⒀『イズムについての、一考察』

⒀『イズムについての、一考察』



イズムに関しては、時代の変革期に突如として現出する、奇妙な物があると言える。例えば、戦前、戦中、戦後という、戦争に強く影響を受けている時代などでは、強烈で力強いイズムでありながら、裏を返せば、憂鬱なるイズムが眼前に佇んでいることが度々ある様に思われる。



そう言ったものは、文学にも顕著に見られる現象であり、所謂、特攻隊の、自死攻撃衝動などは、自殺とも結びつけられ、戦後日本が敗戦から立ち上る時、例えば芥川や太宰、音楽で言えば、海外のカートコバーンなどが、自殺のシンボルの様にして、もてはやされるという現象が起こった。自殺イズムと、特攻隊の同化である。



只、この自殺イズムが、克明に何を表出しているのかは、定かではない。単に、自殺した者が、国家の為に命を賭した特攻隊に準えられて、賛美されたということだろう。現代、自殺は最早、憂鬱なるイズムの、単一なる精神病(=社会のパワーハラスメント等による)の悲劇として、認知されていることは、自殺賛美を否定する点で、イズムが肯定的良質に転換されているとも言えよう。

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