敵がいた!?
「魔法渋谷スクランブルスクエア制圧完了。」
「魔法渋谷ヒカリエ制圧完了。」
「魔法渋谷マークシティ制圧完了。」
望は渋谷の中心部を狂気の夢で覆っていき、次々と制圧を進めていく。
「まだ区全体の30パーセントか。先は長いな。」
望の夢という名のサイキックインスピレーションで敵のいないランドマーク的な重要施設を制圧していく。
「望。」
その時、魔法を使って希から望に連絡が入る。
「希か、俺は望ではない、今は委員長と呼べ。」
「すいません。委員長。んん~なんか変な感じ。」
希は、望を委員長と呼ぶことに、まだしっくりといっていない。
「魔法広尾地域、制圧完了したわよ。」
副委員長の希が魔法渋谷区の広尾地域を制圧した。
「よし、よくやったぞ。副委員長。」
そして次々と別動隊からの報告がある。
「魔法代官山地域、制圧完了。」
もう一人の副委員長、イバラが魔法渋谷区の代官山地域を制圧した。
「望お兄ちゃん! 魔法恵比寿地域制圧完了!」
妹で副委員長の美杉も魔法渋谷区恵比寿地区を制圧した。
「よくやった。3人とも。それでこそ副委員長だ。」
望が副委員長に与えていた指示は、本隊とは別行動する別動隊として、魔法渋谷区にある3つの地域を制圧することだった。
「これで渋谷区の南部は制圧した。残すは北のみだ。ワッハッハー!」
望は本隊の魔法使いたちには、区の中心である魔法渋谷区役所を攻撃させる間に、3人の副委員長には、広尾、代官山、恵比寿といった渋谷区の南部を制圧させていたのであった。
「ほぼ渋谷の中心は制圧した。これから渋谷区役所に入庁して、盛大に宣言するつもりだ! 魔法都市渋谷は俺の物だと! ワッハッハー!」
狂気に満ちた望の目的は、世界征服である。そして全てを手に入れて、全てを壊すことが最終目的である。
「それにしても、遅い。区役所に行った魔法使いから連絡がこないな?」
別動隊よりも先に出た本体から制圧完了の報告がこない。
「ピピー!」
その時、不信がる望に本体から連絡がはいる。
「た、大変です!? 委員長!?」
切迫した本隊の魔法使いの声が聞こえてくる。
「どうした!? 何があった!?」
「て、敵襲です! 区役所が敵の魔の手に落ちています!」
「なんだと!?」
魔法渋谷区役所は何者かに占拠されていた。
「どういうことだ!? この物語に敵、などというものは存在しないはず!? いったい何者が俺の世界征服の邪魔をしているというのだ!?」
望に見えない敵の戦慄が走る。
つづく。




