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英語は魔法 English is Magic  作者: 渋谷奏
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夢を実現するために

「はい! クラス委員長に立候補します!」

 教室では面倒臭いので普通は誰もがなりたくないクラス委員長に自らなりたいという者がいた。

「ありがとう。じゃあ、クラス委員長は、夢乃望くんね。」

「がんばります。」

 担任の苺先生が、望のクラス委員長の就任を認める。

(フッフッフ。手に入れたぞ! クラスメイトに支持を出せる権力を! これからおまえたちは死ぬまで私にこき使われるのだ! ワッハッハー!)

 これが狂気に目覚めた望の内心である。

「はい! はい! 望が委員長をやるなら、私が副委員長をやります!」

 希が望につられて副委員長に立候補する。

「私も立候補します。」

 イバラも希には負けられないと立候補する。

「なら私も!」

「あなたは生徒じゃないでしょ!?」

「チッ。別にいいじゃん。」

 リリスはあくまでも望の夢の住人である。望が悪に染まり、リリスは望の夢の中が居心地がとても良くなった。もしかしたら望が闇に飲み込まれたのも、この小悪魔の性かもしれない。

「望お兄ちゃんがやるなら、妹の私もやります!」

(希さんとイバラさんに挟まれたら、望お兄ちゃんが潰れちゃう!? ここは妹の私が何とかしなければ!?)

 兄思いの美杉も立候補するのだった。

「困ったわね? まさか3人も副委員長に立候補するなんて!?」

 不人気のクラス委員長系職に立候補者が乱立する事態に困惑する苺。

「先生。提案があります。」

「どうぞ。夢乃くん。」

「せっかく立候補してくれたんです。3人とも副委員長にしてはどうですか?」

 望の提案とは、希、イバラ、美杉の3人をクラス副委員長にしようというものだった。

「そ、そうね。別に校則にも、副委員長を3人にすることをダメとは書いていないわね。」

 律儀に苺先生は学校の校則を手帳を見て確認する。

「それじゃあ、夢花さん、黒花さん、夢乃さんには3人で副委員長をやってもらいます。」

「よろしくお願いします。」

 希たち3人は副委員長に任命された。

(やったー! これで委員会も望と一緒だわ。)

(ふん。望は私のものよ。誰にも渡さない。)

(望お兄ちゃん! 何があっても私が守ってみせる!)

 女性陣は思い思いのことを思っていた。

(よし! 副委員長も俺の手の者を配備することができた。しかも3人もだ。こいつらは俺のことが好きな女ばかりだから、俺の言うことには絶対服従だ。喜んで戦場に赴くだろう。さらにクラスメイトよりも立場が上で、管理命令する権利を有することは言うまでもない。全ては俺の思うままだ! ワッハッハー!)

 望の想定するストーリー通り物事が順調に進む。

 つづく。






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