生き別れ
「くらえ! 3月魔法! 太陽光線! サン・ビーム!」
灰色の魔法使い4分の1は遠慮なく、次から次へと太陽光線で攻撃してくる。
「キャアアアアアアー!?」
望だけでなく、希たち女性陣も数多の太陽光線の攻撃で吹き飛ばされる。
「どうやら、今のおまえたちでは、ここまでのようだな。氷の世界を突破したことだけは誉めてやろう。」
「く、悔しい。」
ダメージを受けた希たちは、まだ起き上がれないでいた。
「ほ~、まだ息があるか。しぶといな。そのしぶとさに敬意を表して、私の最大の必殺技で、おまえたちを葬ってやろう。」
灰色4号4分の1は、必殺技の構えにはいる。
「だ、だめ・・・・・・体が動かない。」
「ゆ、油断したわ。」
希たちは太陽光線のダメージで身動きがとれなかった。
「これで終わりだ! 3月魔法! 生き別れの卒業! パーティング・グラディエーション!」
灰色4号4分の1の攻撃が放たれる。3月は卒業式の別れの季節でもある。
「ギャアアアアー!?」
イバラ、リリス、美杉は、灰色の魔法使い4号4分の1の攻撃で、次々と、どこかに吹き飛ばされて姿が見えなくなってしまう。もう3人は20階には存在しない。
「女狐!? 悪魔!? 美杉ちゃん!? いけない!? 今度は私と望が吹き飛ばされる番だわ!?」
希は意識を失って倒れている望を見る。
「ダメだわ!? 傷を負っている望が吹き飛ばされたら、本当に死んでしまう!? ここは、私がなんとかしなくっちゃ!?」
その時、希の諦めない心が魔法を発動させる。
「ひ、光が生まれる!?」
奇跡とは、逆境や危機に陥らないと起こらないものである。灰色の魔法使い4号4分の1に追い詰められた希は奇跡を起こす。
「奇跡魔法! ミラクル・リフレクション!」
希の奇跡魔法が、灰色の魔法使い4号4分の1の必殺技を跳ね返す。
「なに!? 私の放った魔法が、私に跳ね返ってくるだと!? ギャアアアアー!?」
灰色の魔法使い4号4分の1は、自分の必殺技をくらって、どこかに飛んで行って消えてしまった。
「やった。やったー! 私が灰色の魔法使いを倒したのよ! 私はやればできる子なんだわ!」
希は自分が強い灰色の魔法使いを倒したことを純粋に喜んだ。
「それにしても、女狐たちはどこに飛ばされたのだろう?」
イバラたちは、どこかに吹き飛ばされてしまったのだった。
「ということは・・・・・・チャンス!」
今、20階には希と望の二人しかいないのだった。
つづく。




