恥ずかしい過去の名前
「クラスメイトの数も増えたし、今日こそ決着をつけてやる! 女狐め!」
「あら? そんな口を聞いていいの? 私、あなたの闇歴史を思い出したわ。あなた、昔、MACHA隊とかいうアイドル活動をやっていたわよね? 世界進出には知名度のある抹茶だ! とか言いながら。クスクス。」
「ギャアー!? それ以上、言わないで!?」
いつも通り軍配は希ではなく、イバラに上がる。
「希お姉さんに、そんな過去があったんですね!?」
「人間生きていれば、嫌な過去の1つや2つはあるもんだ。うんうん。」
望と美杉は、希とイバラについて知らないことばかりである。
「よし! 今日の授業は、アイドルデビューするために、みんなで歌詞を作ります!」
「ええ~!?」
「そのええ~は却下します。学校では教師が正義! 逆らう者には、成績に煙突をつけますよ。」
望の担任の苺は毎回の無茶ぶりが好きだった。教師は、生徒は強い。
「シンキングタイム・スタート!」
望たちは歌の歌詞を考え始めた。
「それでは魔法使い高校生アイドルの歌を歌います。どうぞ!」
「水が流れて、ジャブジャブ。」
「火が燃えて、ボーボー。」
「雷が落ちて、ゴロゴロ。」
「地が揺れて、グラグラ。」
「氷が張って、ツラララララ。」
「風が吹いて、ビュウビュウ。」
まさに、伝説のフアフアタイムもビックリの
「ちょっと待ってくれ!? 俺。この曲に足せる歌詞なんか思いつかないぞ!?」
望、人生最大のピンチを求める。
「私一人でも負けない。だって好きな人ができたから。」
イバラもしれっと自分の感情を歌詞に込める。
「女狐なんかに負けたりしない。嫁の座は私のものよ。」
希はイバラに対抗した歌詞を歌うが、いまいちである。
「どうすれば、争いが無くなり、この世界は平和になるの? 貧困? 宗教? 肌の色? 難民? そんなことはどうでもいい。」
美杉は純粋に世界平和を祈っている。
「私は悪夢を司る魔法使いだぞ!? 何が悲しくてアイドル活動をしないといけないんだ!?」
「ほお、珍しくおまえと意見があったな。俺も収益と演出のために魔法使いアイドルをやるなんて真っ平だ!?」
コンサートイベントをする。魔法使いモチーフのCG、プロジェクションマッピング、火薬の演出と、集客とCD販売による利益、スマホのリズムゲームになり課金させまくり。これのどこがアイドルだと開き直った。
「でも、アイドルをやれば、ファンのカワイイ女の子たちと握手できますよ。」
「なにー!?」
美杉の言葉に態度を豹変させる。
「あなたの夢を叶えましょう。ドリーム・カム・トゥルー!」
「眠れない夜は、悪い夢を見て気絶して健康のために眠りましょう。バッド・ドリーム!」
ワッハッハー! とカワイイ女の子と握手できることを夢見る望とクロムであった。
つづく。




