地面が揺れる
「待て! 望! 女狐と私! どちらと結婚するのよ!」
「止まったら殺される!?」
ドスン! ドスン! と教室の地面を揺らしながら希が望を追いかける。
「死にたくないよ!?」
望は命かながら必死に逃げ惑う。
「おいで! 望! 私が守ってあげる!」
イバラが望をかばい、希の前に立ち塞がる。
「そこをどけ! 女狐!」
「望は渡さないわ!」
希とイバラは望を巡って、目からビームを出し、血で血を争う戦いを繰り広げる。
「どうやったら目からビームが出るの!? ロボットじゃあるまいに!?」
「まあまあ!? 魔法ということにしときましょうよ。」
「あの二人、いつも戦ってるけど飽きないのかしら?」
「天気が悪くならないかな? 雷が鳴ったら嬉しいな。」
クラスメイトの女子たちは、決して希とイバラの戦いを止めようとはしなかった。
「なんて罪な男なんだ!? 望のやろう! 許せん!」
「おい、カエン。この問題はどうやって解くんだ?」
「ここはこうして、こうだ。」
「俺にも教えてくれ。」
クラスメイトの男子たちも、巻き込まれたくはないので勉強に集中した。
「あんな淫らな奴! 放っておいたら、地球が怒ってしまうわ! 地球の代わりに私が悪夢を見させてやる! ケッケッケ。」
一人だけ協調意識のない奴がいた。クロムだ。
「静まれー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
その時、教師の伊集院苺の叫び声が教室に響く。
「ゴゴゴゴゴー!!!」
先生の叫び声に合わせて、恐ろしく教室が揺れた。
「キャア!? 怖い!?」
「なに!? 地震!?」
「大丈夫! 高層ビルには免震装置がついているから、ビルが倒壊することはないよ!」
「そうなんだ。良かった。」
高層ビルというのは少しの揺れでも大きく揺れるのだった。
「もしかして免震装置とは、これのことか?」
クロムがビルの免震装置を持っていた。
「なにー!? なぜ免震装置がここに!? おまえ、どうやって免震装置を外したんだよ!?」
「そんなことは私の悪夢の魔法なら簡単だ。ワッハッハー!」
もし次に大地震がくれば、高層ビルは倒壊してしまうかもしれない。
「どうする!? どうすれば地震から皆を守れるんだ!?」
望は自分の夢の魔法でどうにかできないかと考える。
「私たちに任せて! 地の魔法使い! 地花チホ!」
「同じく地乃ミヤゲ! 地震には地震で相殺します! 地魔法! アースシェイク!」
地面からの地震を、教室のある高層階から地震を起こして相殺しようとする。
「おお!? 地震が収まった!? やったー! 成功だ!」
地震の揺れは収まった、かに見えた。
「ギャアー!? 死ぬ!? 誰か助けてー!?」
しかし次の瞬間、地震と地震がぶつかった所で魔法渋谷スクランブルスクエアは砕けた。
「ギャアー!? 助けてくれ!? 私は悪くないぞ!?」
もちろん悪事を働いたクロムは、全員からボコボコにされた。
つづく。




