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英語は魔法 English is Magic  作者: 渋谷奏
19/98

目には目を、歯には歯を

「おかしい!? 絶対におかしいー!?」

 希は学校についても納得がいっていなかった。

「昨日までの私の望の嫁という地位が、あの女狐の登場で1日で奪われるなんて!? おかしい! あり得ない!」

 その時、希は何かを感じ取った。

「はあ!? まさか!? これも女狐の黒魔術か何かなのでは!?」

「いい所に気が付きましたね。」

 そこに渋谷天使、略して渋天が現れる。

「天使様!?」

「あなたの想像通り、腐女子として生きてきた黒花イバラは家事は出来ません。全て彼女の魔法力でサイキックに行ったものです。」

「なんですって!?」

 そう、イバラは家事は出来ない。しかし念じれば、料理や掃除洗濯は自動にできてしまうのだ。イバラ本人がしたことは、望にキス攻撃を仕掛けただけである。

「あのイカサマ女め!? 許せんー!!!」

 希に復讐の炎がメラメラと燃え上がってくる。

「クソッ!? 私も魔法が使えたら、あんな女狐には負けないのに!?」 

 普通の人間の希は魔法が使えないことが悔しかった。

「希、良かったら、魔法使いにならない?」

「魔法使い?」

「そうだよ。希も魔法使いになれば、あんな魔女に負けたりはしないよ。」

 渋天は、希にもイバラと戦うために魔法使いになることを薦める。

「でも、私なんかが魔法使いになれるかしら?」

 希は自分が魔法使いになれるかどうか不安だった。

「大丈夫だよ。望も最近、魔法使いになったばっかりだし、それに他の女に望を取られてもいいのかい?」

 ドクン! 渋天は希の心が1番反応する言い方をする。

「い、嫌!? 望を、あんな女狐に取られるなんて!? 向こうは、ただ魔法が使えるだけじゃない!? 私は魔法を使えないだけで、全てを、望を失うのは嫌! 嫌ー!!!」

 人間の心は脆く、希の心は決まった。

「天使様! 私、魔法使いになる!」

 希は、今まで一緒に過ごしてきた旦那、望を女狐の魔の手から奪い返すために、魔法使いになることを決意する。

「分かった。契約成立だね。希に、これをあげよう。」

 渋天は希に魔法のスマホを渡す。

「これは?」

「ミラクル奇跡の魔法のスマホだよ。希、君も今日から魔法使いだ。」

「これで私も魔法使い。これで女狐と対等に戦える! 女狐なんかに負けるもんですか!」

 希は、ミラクル奇跡の魔法使いになった。


「勝負よ! 女狐!」

 希は、放課後、学校の屋上の空中庭園に、イバラを呼び出して戦いを挑む。

「あなたに何ができるというの?」

 イバラは、まだ希が魔法使いになったことを知らない。

「教えてあげるわ! 何よりも希望が大事だってね!」

 希は、自分の魔法のスマホを取り出そうとする。

 つづく。


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