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英語は魔法 English is Magic  作者: 渋谷奏
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天使降臨

「うわあ~!? はあ・・・・・・はあ・・・・・・ここは!? 現実か!?」

 黒い男は汗を大量にかき悪夢にうなされて目が覚めた。

「ちいっ、俺の魔法が脆弱なばっかりに夢から覚めたか。」

「もう一度、魔法を見せましょう! 今度は私もサポートします!」

 望と美杉は、弱っている黒い男に、もう一度、魔法をかけようとする。

「嫌だ!? あの頃には戻りたくない!? あの孤児院にだけは戻りたくない!?」

 意識を取り戻しても黒い男は悪夢を見たせいで精神不安定になっていた。

「なんだ? あいつのビビりようは?」

「よっぽど幼少期を過ごした孤児院が怖かったのね。」

「可哀そう。」

 望たちは、黒い男に同情する。

「嫌だ!? やめてくれ!? 怖いよ!? ぶたないで!?」

「邪魔。どいて。」

 その時、黒い女の子が怯える黒い男を押しのけて前に出る。

「い、イバラ!?」

 黒い女の子の存在は、狂っていた黒い男に理性を取り戻させる。

「私はビビっていたわけじゃないぞ!? あれは敵を油断させる演技だ!?」

 黒い男は、理性を取り戻すと体裁を気にして強がる。

「どうでもいい。あいつらは私がやる。」

 今度は黒い女が望たちの前に立ち塞がる。

「なんだか男の方より、あの女の方がヤバそうだ!?」

「大丈夫です! お兄ちゃんと私がいれば、何とかなります!(たぶん。)」

 望と美杉は、男よりも強い威圧感のようなものを感じる。

「先ほどは失礼しました。私の出番はないと思ったので、名乗る必要もないと思いました。私の名前は、死の世界のペット、魔犬ヘルハウンドの魔法使いイバラ。あなた方を死の世界に誘ってあげましょう。」

 黒い女は魔法の詠唱にはいる。

「くるぞ!?」

 望たちは身構える。

「死ね! 魔犬魔法! ヘルハウンド・クロー!」

 黒い女が魔法を放とうとする。

「お待ちなさい!」

 その時、全ての行動を遮り、空から光の輝きと共に何者かが舞い降りてくる。

「天使様!?」

 現れたのは、夢の国、天界で出会った神の使途の渋谷天使だった。

「よく戦いましたね。望、美杉。後は私に任せなさい。」

「天使様! お褒めに頂きありがとうございます!」

 渋谷天使は望たちを労うと、黒い男女と対峙する。

「まだ戦うというなら、私が相手になりますよ?」

「分かりました。引きましょう。」

 黒い女は、あっさりと撤退を決めた。

「なに!? おい!? いいのか!? あいつらを倒せよ!?」

「天使に殺されたいなら、どうぞ。」

「え?」

 黒い男は、光を放ち堂々と立っている天使を見る。

「今日の所は見逃してやる! 覚えていろよ!」

 この展開を黒い男は、ヤバイと感じた。

「待ってくれ!?」

 黒い男は、黒い女を追いかけて去って行った。

 つづく。


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