28話 王国侵攻
ブックマークの追加ありがとうございます。
俺達は、ギ―ア王国の王都を見下ろせる場所で、王都を見下ろしたいた。
あと数時間で魔獣の群れが王都に襲い掛かる。罪のない者が死ぬのは良い気分ではないが、魔族だって罪のないものが殺されたらしいし、仕方が無い事だろう。
「で? 俺達は、どうすればいい? 殺さないようにと言われても、襲ってくる奴にそこまで優しくは出来ないぞ?」
ヴルカーノが当然の事を聞いてくる。ふむ。奴隷を作るために、王都に潜入する四天王を危険に晒すのは愚の骨頂だろう。
「兵士や俺達に牙をむく人間は殺していいさ。そんな奴ら奴隷にしても役に立たない。奴隷よりも、四天王の方が大事だからな」
俺は、四天王に先に王都に紛れ込むように命令する。基本的に四天王は見た目が人間っぽいので違和感なく潜入できるだろう。
「エルヴァン。一つだけ確認したい事があるんだけど……。子供は助けてもいいの?」
カスカータは少しだけ納得していないように聞いてくる。
「助けたかったら助けてもいい。そこは各個人の判断に任せるよ」
少しほっとしたカスカータに釘をさしておく。
「……ただし、将来、俺達に復讐する事を口にするようなら問答無用で殺す。それでいいな?」
これだけは言っておかなければいけない。人間は、簡単に嘘もつくし、負の感情はいつまでも持ち続けているものだ。
そのせいで、魔族が危険に晒されるのは、容認できない。不安の芽は、真っ先に摘んでおく必要がある。
「え、えぇ……」
「じゃあ、行ってくれ。一番の優先事項はお前達の命だ。それだけは忘れないでくれ」
四天王が王都に潜入するのを見送ると、単身城へと向かう。クリスは教会に用事があるらしく、ファムを連れて王都の教会へと向かっていった。
なぜファムを連れて行ったのかは不明だが、クリスなら大丈夫だろう。俺も、ゆっくりと歩いて王都の正門を進む。
門番をしている兵士は、当然俺を止めるが、何かの言葉を発する前に、一撃で殺す。悲鳴を出されれば町が、魔獣が来る前にパニックになるからな。
兵士の死体を物陰に隠しておき、俺は城に向かって歩いて行く。
中には俺の顔を見た事のある奴もいるだろうが、そんな事はどうでもいい。今は城に行くのが最優先だ。
教会の前を通り過ぎようとしたとき、歓声が起こる。教会に目をやると、大巫女と呼ばれる女の隣で、クリスがドヤ顔をしている。その横では、ファムが恥ずかしそうにしていた。
「何やっているんだ? まぁ、クリスがいて、ファムが無事でいるなら、教会が敵に回る事はないだろう」
城の入り口である城門の前では、王国軍の一個中隊が、警備に当たっていた。
「兵士が多いな。ここで、あまり騒ぎを起こしたくはない。ポチたちが到着するまで暫く待つか……」
俺は木陰に隠れ、暫く様子を見る事にする。
兵士達は移動するらしく、整列を始めている。
ん? 魔獣がもう着いたのか? 足の速い魔獣が、先に着いたといったところか。
兵士は慌てて、王都の外門に向かっていく。
数分もすると、城門の前に兵士がいなくなったので、俺は城門を歩いて通り抜ける。
「そういえば、王都を一望できる場所があったな。そこに向かうか」
俺は、城の外壁を駆け上がり、王都を一望できる場所へと向かう。
王都は今は静かだが、外門の辺りから、少しずつ悲鳴が聞こえてくるようになった。
今のは足の速い魔獣……。まだ兵士で何とでもできる魔獣だが、本命の大型の魔獣は兵士じゃどうにもならないだろう。そいつらが来る前に、人間にはできるだけ逃げていて欲しいものだ。
俺は、王都以外の人間を奴隷にするつもりはない。小さい村の住民を奴隷にするという事は出来ない。それをしてしまったら、魔族を襲った、この国と同じになってしまうからな。
暫く待つと、王都全体から悲鳴が聞こえてきたので、王都の事は四天王に任せて城の中へと進んだ。
少しでも面白いや続きが気になるという方がいれば幸いです。
よろしければ、ブックマークの登録、評価をよろしくお願いします。
他にも連載していますのでよろしくお願いします。
クジ引き https://ncode.syosetu.com/n2043en/
親友が…… https://ncode.syosetu.com/n1660ez/
仲魔や家族……https://ncode.syosetu.com/n5646ex/




