17話 思い付き
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ポチは建物だけを的確に破壊していく。俺はその光景を見ながら、少し考える。
このまま、この町を滅ぼす事だけが復讐になのだろうか?
「クリス、少し来てくれ。通信魔法って使えるか?」
クリスは無表情のまま俺の横に来る。
「どこに連絡するの? マシュー?」
「なんで、そこでマシューの名が出てくるんだよ。通信してほしいのはアグラーだ」
「アグラーのお爺ちゃん?」
「あぁ。相談したい事があってな」
「分かった」
クリスは、魔法陣を地面に書き出す。どうやら通信魔法と言っているのに、なぜか転移魔法を使おうとしているようだ。
「ちょっと待て。俺は通信魔法を使えるか? と、聞いたんだが使えないのか?」
「使えるけど、直接、話をした方がスムーズに話が出来る」
確かにその通りだが……、俺が腑に落ちない顔をしている間に、クリスの転移魔法が完成して空間に穴が出来る。
「ちょっと呼んでくる」
そう言って、クリスが転移魔法で出来たに穴に入っていった。俺は、ポチへの命令を少しだけ変えた。
「ポチ!! やっぱり外壁は破壊しなくていい。建物だけ徹底的に破壊しろ。それと破壊していいのは、建物だけだ。人間を殺したら、お前を殺すぞ?」
ポチは、小さく鳴き、建物だけを破壊し始める。器用に人間は避けている。
俺の言葉に、親父が再び調子に乗り出した。
「私の言う事を聞く気になったか!! それでこそ私の息子だ!!」
マジか……。この親父は、どうして俺が言う事を聞くと思い込めるんだ? もしかして、殴り過ぎて頭がおかしくなったか?
「さぁ、王子。エルヴァンを拘束してくれ!! エルヴァン。キチンと裁きを受けろ。そうすれば家族に戻してやろう」
うーん。俺の頭が悪いから、理解できないのか? どこの馬鹿が、わざわざ拘束されて裁きを受ける馬鹿がいるんだ? しかも家族に戻すって……、戻りたいとも思わねぇよ。
王子は、ドヤ顔で、俺を拘束するために近付いてくる。マジか……?
俺は、王子を蹴り飛ばす。
「ぎゃあ!!」
王子は、吹っ飛んだあと、俺を睨み「改心したのではないか!?」と叫んでくる。
「いや……、お前の頭には脳味噌が入っているのか? どこの馬鹿が素直に拘束されるんだよ」
「え? だって、人間を殺さないって言ったじゃないか?」
王子は、アホ面で俺に聞いてくる。
「殺さないさ。殺してしまえば、そこで苦しみが終わってしまうだろ?」
俺がそう言うと、王子の顔が青褪めさせた。
大まかなストーリーを書き出してみたら最低でも40話まで行きそうです。多分、それ以上増えるとも思いますけど、100話まではないと思います。多分50話くらいで終わるかな?
少しでも面白いや続きが気になるという方がいれば幸いです。
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