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14話 家族

ブックマークの登録ありがとうございます。

日間ハイファンタジーの33位になりました。

ありがとうございます。

「き、貴様は、勇者であるマシュー君と、婚約者のメディアさんに失礼な事をしたのだろう? そんな、お前に罰を与えるのは当たり前なことではないのか!?」

「二人に失礼な事をした? じゃあ、聞くが、俺が何をした? 当然、何をしたのか聞いているんだろ? それを……、その証拠を見せてくれよ。こういう風に……」

 俺は、懐から小瓶を取り出す。

「これが何かわかるよな? 親父……」

 小瓶の中身を知っている親父の顔色は青い。クリスは興味深そうに、俺の持つ小瓶を見ている。

「何それ?」

「毒薬だ。こいつらは、これを俺の飯に混ぜていたんだ」

 俺が二人に裏切られ傷心で家に帰った時、家族は俺を()()()迎えてくれた。優しさではなく、俺を殺すためにな。

 母親は俺が食う料理に、この小瓶の中の毒薬を混ぜ、俺が苦しんでいるところを刺し殺そうとしてきた。あの時の母親の顔をきっと一生忘れないだろう。いや、母親だけじゃなく、親父や兄貴も俺が苦しむ様を笑って見ていた。

「親父。俺も飲んだんだ。飲んでみろよ、結構苦しいぞ?」

「お、お前は人間じゃない!! その薬は()()なら確実に殺せる毒薬だ!! なぜ生きている!?」

 そういえば、こいつらは知らなかったな。勇者パーティの()()()をやっていたおかげで、毒に耐性を持っていた事に。耐性持ちでも弱るという事は、相当強力な毒薬を飲まされたらしい。

 当然、毒味役の事を知っているクリスは、俺が毒薬では死なない事を知っている。

 俺が何かを話す前に、クリスが親父を魔法で吹き飛ばした。

「ぐわぁああああ!!」

 親父は、近くにあった家の瓦礫に突っ込む。クリスは無表情なのだが、俺には怒っている顔に見えた。

「く、クリス嬢!? き、君は一般人に魔法で攻撃を!?」

 クリスの行動が意外だったのか、王子の顔は青褪めたうえで引きつっていた。クリスは、王子を睨み「今の話を聞いて、どちらが悪かもわからないのなら、王子(貴方)も……、この国も必要ない」と王子に向かって炎の槍を突き付ける。

 俺は、流石に不味いと思いクリスを止める。王子は自分が守られたと勘違いしたのか、偉そうに俺を指差し、クリスを拘束するよう命令する。

 俺は王子を殴り飛ばした。

 王子は、なぜ殴られたのかもわかっていなかったのだが、俺が胸倉を掴み「俺がクリスを止めたのは、クリスの手をお前の下らない血で汚したくなかっただけだ。手を血で汚すのは俺一人で……魔王の俺一人でいい」と睨みつけた後、王子を親父と同じ場所に投げ飛ばした。

ランキングに入るとPV数が一気に増えますね。クジ引きかいている時は一日のPV数1000超える事が無かったのに、昨日はPV数1万越え。本当にすごい嬉しいです。


少しでも面白いや続きが気になるという方がいれば幸いです。

よろしければ、ブックマークの登録、評価をよろしくお願いします。


『クジ引きで選ばれた勇者』もよろしくお願いします。

https://ncode.syosetu.com/n2043en/

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