表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/34

11話 婚約者の価値?

ブックマークの登録、ありがとうございます。

「ま、まさか……エルヴァンかい!?」

 おばさんが何かに気付いたようだが、俺には関係無いので、ポチを呼びよせる。

 おばさんは、俺の肩を掴み強制的に振り返らせた。

「何か用か? おばさん?」

 俺が面倒臭そうにしていると、おばさんは怒った顔で俺を怒鳴る。

「おばさん。もう俺は、メディアとは何の関係もないんだ。いちいち突っかかってくれるなよ」

「メディアは賢い娘だよ!! あんたみたいな男には勿体無い!! あんたみたいな性格の悪い根暗な男、捨てて正解だよ!!」

 俺は、おばさんの言い草を聞いて溜息を吐く。

「なぁ、おばさん。股の緩いお前の娘に一体何の価値がるんだ? あんたも勘違いしてないか? まぁ、いいや。これで心置きなくこの町を破壊する事が出来る」

 俺の言葉に、おばさんは、何に対して自分がどういう態度を取っていたのかを、ようやく気付いたようだ。

 俺は口角を吊り上げ、ポチに命令する。

「ポチ!!暴れていいぞ。()()()()()()()()()()()!!」

 俺が合図すると、ポチは物凄い勢いで町の建物を破壊し始める。

 おばさんは町の惨状に顔を青褪めさせるが、こんなものはまだ始まりだ。

 しかし、俺はどうしてもおばさんに聞いておきたい事があった。

「おばさん。あんたの()()()()()がこの結果を招いたんだが、どんな気分だ?」

 おばさんは、涙を浮かべながら俺を睨む。

「あんたは根暗だったが、ここまで酷い事をする子じゃなかった筈だ。メディアにフラれたからと言って、ここまで変わるものなのかい?」

「はぁ? 俺が変わったのは、この町に殺されかけたからだぞ? 考えてみろよ。メディアに裏切られて帰ってきた俺にお前等は何をした? 温かく迎え入れたか? メディアとマシューの言葉だけを聞き、俺の言葉を全て嘘と斬り捨てて、自警団を使って俺を殺しにかかったじゃないか。あれが正しかったとでも?」

 俺がそう聞くと、おばさんは俯いて何も言わなくなる。

「許して欲しかったら、俺と同じ行動を取れよ」

「同じ行動?」

「あぁ。この近くに呪いの洞窟があるだろ? そこに地獄の大穴がある。そこを飛び下りろよ。そしたら許してやるよ」

「そんなこと出来るわけないじゃないか!!」

 おばさんは顔を真っ赤にして、俺を怒鳴る。

 おばさんが怒鳴ると同時に、自警団が誰かを連れてきたようだ。

「お前の悪行もここまでだ!!」

 振り返ると、金髪を靡かせた、この国王子様が騎士団を連れて、俺に剣を向けていた。

二週間ぶりに家に帰ってきましたので、再開します。


少しでも面白いや続きが気になるという方がいれば幸いです。

よろしければ、ブックマークの登録、評価をよろしくお願いします。


『クジ引きで選ばれた勇者』もよろしくお願いします。

https://ncode.syosetu.com/n2043en/


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ