表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦力より戦略。  作者: ハルヒ8128
魔界迷走
93/557

あだ名のイメージって大切だよね

「むぅ、あやつには追えと命じてはいたが、しっかり追っていたのだな」

あ、魔王起きた。

「なんの音沙汰もないからてっきり諦めたものかと思っていたが…」

うん、相当しつこかったね。あれはストーカー罪でいけるわ。あれだな、失敗してたから言わなかったんだな。


「なんであれに追わせてたんだ?」

「いや、あいつがだな?こいつを連れ戻してくるからそれが叶ったら結婚させてくれとか言って勝手に出て行ったのよ…」

「え」

ってことは半婚約者?なんかすげー悪いことした気分だ。


「パパ、私そんなの聞いてないんだけど?」

リオンさんがキレていらっしゃる…。目が据わってる。やばいな。

「いや、パパも許可したわけじゃなくてね!?あいつが勝手に話進めてね?」

「止めれなかったんだから同罪でしょうが!」

「理不尽!!」

ほんとに。


「そもそもパパが可愛い娘をよそへやるようなことがあるわけがないだろう!」

胸を張る魔王。

「バンフリオンちゃんをお嫁に出せるわけないだろう!」

「ねー?これは逃げたくなるでしょー?」

「なる」


「そういえばお前本名バンフリオンって言うの?」

「そうなんだよー、可愛くなくない?自分から名乗りたいとは思わないんだよねー…」

確かにバンフリオンはあんまり可愛くないかもな。後ろの3文字とってたのか。

「だからこれまで通りリオンって呼んでくれると嬉しいかなー」

「そうさせてもらうよ」

バンフリオンなんて呼ぶには長すぎるしな。


「まぁ、俺も反省してだな?少しはバンフリオンちゃんに自由をあげようとしてたわけだ。ところがそこに男が来たような感じがして呼び戻したわけだよ」

あ、俺?

「バンフリオンちゃんと朝チュンなんぞさせてたまるものか!」

あー、だから夜になる前に呼び出したわけか。

「しかも愛称までつけてしまって…!」


「死ねー!!」

また!?

目の前に迫る電流の前に刀をつき出す。

目の前の電流だけ消えて、左右を電流が通りすぎていく。

この電流はあんまり速くはないんだなーとか意識を手放さないようになんの意味もないことに頭をまわすことしかできない。


「もう、やめてってば!」

「ぐえっ!!」

カクン。

リオンが魔王の後ろ首を引っ張って止めるが、それによって魔王の意識がとぶ。

どんな力で引っ張ったんだよ…。


魔王が意識を取り戻すまでの間、俺たちはどうやってリオンを特定したのかについて話した。

「マグザリスからも聞いてなかったみたいだしー…」

「待て。マグザリスって誰」

「え?あー、幼馴染のことだよー」

あいつそんな名前だったのか。

「ちなみになんて呼んでたんだ?」

「んー?マグって呼んでたよー」

マグ…。一気に幼くなるな…。


「うぅ…」

魔王、再び生還。

「なにがダメなんだバンフリオンちゃん!?」

名前の主張が凄い。

「理不尽に友達を傷つけようとするとこだよ!」

え?それだと理由があればいいってことにならない?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ