表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦力より戦略。  作者: ハルヒ8128
魔界迷走
92/557

大抵◯◯の子供って親より強いよね

誰かさんの娘で実は姫でした!っていう展開はもうお腹いっぱいなんですけど!?

「わが娘をたぶらかした輩なんぞ極刑でも生ぬるい!限界までいたぶった後に地獄に送ってやるわ!!」

身に覚えがございませんよ!?たぶらかしたとか結構な言い様だな!


「ぎゃああぁぁーー!!??」

魔王さんが手をかざしてきたのでどうせ魔術がくると見積もって逃げる!

帰宅部にしてリレーに出場していた脚をフル稼働させる!

自分でも思ったけどそういう次元じゃないよなこれ!なんか脳が真面目に考えるの拒否してるわ。


ギャリリリリッッッ!!

なんかよくわかんないのが地面を焦がしながら真横を通りすぎていった。

あと一歩間違ったら死ぬ…!

「もう、やめなさい!」

ガツンッ!

「ぐほっ!」

パタリ。


リオンが魔王を後ろから棍棒みたいなので殴った。

近接得意だろうなと思ってたけど、ハンマー系の使い手か。刀が合わなかった時点でそうだろうなとは思ってたけど。なんか、あれだな。まともに見るとショッキングな映像だ。

めっちゃ痛そう。


「あれ?」

リオンが魔王をつんつんしてるが、ピクリとも動かない。

返事がない。ただの屍のようだ。

それはそれとして、

「おいリオン!魔王の娘とか重要な情報をなぜ言わない!?」

「重要だから言わなかったんだよー」

確かに。


もうただでさえ姫とか供給過多なのにこれ以上増えられてもどうしようもないですよ!?

道理でジャメさんに「お嬢様」とか呼ばれてたわけだよ!自分が仕えてた人の孫ってことだもんな!


「言ってたら構えちゃうでしょ?弟君によそよそしくされるのはいやだからねー」

…さっきはリブレって言ってたのに。

まぁ、構えてたのは間違いないだろうな。周りの姫様方が色々特殊だからな。警戒はしてただろう。前例に漏れず、リオンもヤバかったわけだが。


「で、なんでここに住んでないんだ?」

姫ならあんなとこにいていいもんじゃないだろうに。

「いやー、前に言った独り立ちの証っていうのも別に嘘じゃないよー?」

「なんか疎遠になってたのか?」

「ううん。逆だよー」

逆?

「ちょっと愛が重すぎるというかー。なにもさせてもらえないというかー」

あぁ、子供に愛情注ぎすぎて束縛するタイプの親だったわけか。


え、てことはだ。

「あのリオンを追ってきてた青年は何者になるわけ?」

「えっとー、所謂幼馴染ってやつかなー?ここの近くに住んでたんだよー」

やべー。一応向こうはリオン(こいつ)を連れ戻すっていう正当性があったんじゃね?


いや、あいつが自分の目的を主張しなかったのが悪い。ただでさえそんな事思い至らないだろうに、こちとら落ちてきたばっかりだったんだからわかるわけない。そういうことにしとこう。言われてたとしても素直に信じてたわけないとは思うけども。むしろ疑いを強めていた説まである。


うん、この話はこれで終わり!あの青年はどうにかなってることを祈ろう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ