表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦力より戦略。  作者: ハルヒ8128
魔界奔走
399/557

操を守れ!

事態の収拾をアンリさんに頼んだ後、3日寝込んだ。

はぁはぁ言いながらどうにか俺のお世話をしようとするメイド3人をどうにか休ませる。

依存性が高い媚薬みたいなのを投与されてるのに俺をお世話しようとするのはどうなのだろうか。


「いえ、私たちはワンチャンス狙ってるだけですので……!」

「力を込めて言うな。ワンチャンスないから」


少しなりを潜めていた俺(の体)に対する積極性が爆発している状態である。

正直、同じ部屋にいるのが怖い。

ただ、世話をしてくれているのがリオン1人なのでそう贅沢も言えない。


「大丈夫じゃ、主。主の貞操はわしが守るのじゃ」

「なんかもう情けなくなってきた……」


見た目幼女に貞操の心配されるとか……。

見た目を幼女に指定したのは俺なんだけども。

こいつは結局睡眠は必要ないからな。

ずっと起きずに俺の身を守ってくれている。


「ほら、リブレはやっと復活してきたんだから無理させちゃだめだよー」


特にどこが悪いという事もなかったのだが、なぜか熱だけが出ていた。

体温計などもないので正確な体温はわからなかったのだが、俺自身の平熱が高いことも考えると39度くらいあった気がする。

3日経ってやっと落ち着いたのだ。


「悪いな、リオン。食べさせてもらって」

「ぜ、全然そんなことないよー。ほら、あーん」


熱があるときは体の節々が痛く、腕を上げるのも億劫だ。

よってある程度元気なリオンに食べさせてもらっているのだ。

最初こそこっぱずかしかったが、もう諦めた。

体調が悪い時は誰かに頼るのが一番なのである。


「リオンも体は大丈夫か? まだ薬は抜けてないんだろ?」

「う、うん。大丈夫だよー。メイドちゃんたちに比べれば軽い方だからねー」

「そうか? 無理だけはするなよ?」

「う、うん」


頬は上気してるし、影響も皆無ではないのだろう。


「アンリさんの方はどうだ?」


しゃべれるようになったのが今日起きてからなので何も知らない。


「うん、えっとねー。とりあえずみんなに説明はしたみたいだよ。で、他の偉い人たちにどうするかを決めてもらってるみたい」


やや言葉足らずだが、領主のしていたこととその領主が死んだことを諸侯に説明して、この後ここの統治をどうするかを話し合ってもらっているということかな。

まぁ、いきなり領主が死んだから俺が統治するとか言っても反感買うだけだしな。

アンリさんにとってマイナスがない話だから強く出る必要もない。


ただ、あんなのがトップで成り立っていた領地というのを考えると、どんな奴がいるかわからないから何とも言えないけどな。

とりあえず、あれでもこの世界を治める神様だ。

俺なんかが心配するようなことは何もないだろう。


そんなことを考えながら俺はまた眠りに落ちるのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ