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戦力より戦略。  作者: ハルヒ8128
幻想級迎撃
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2人は最強

「よし、とりあえず見守ろう」

「というか自分の身を守ってください」

「「はい!」」


前回はわかっていなかった獣人族の方々にも緊張が走る。

あの天災を見たらな。

誰だってそういう反応になる。

あ、わかってるとは思うが、キラはちゃんと引いてはいるものの、普段通りだ。



俺たちの視界の奥。

俺と王様の共同の防護壁の先。

レインの作った山1つ向こうでまばゆい光が炸裂する。

思わず目を閉じ、光が収まった頃合いで目を開けると、山が丸々消滅していた。


うん、光魔法にしてって言ったのは俺なんだけども。

そうなるんだね。


そして空からは先ほどより幾分大きな隕石が降ってきている。

これは本人であるマレイユさんにもどうなるかわからない代物なのでなんとも言い難いのだが、落ちてくる隕石の大きさくらいはどうにかコントロールできないのだろうか。

もし引っ張ってきたのが世界滅亡に至る代物だったらどうするんだろう。

完全に乱数だもんな。

いや、もしかしたらそこらへんはヘスティアさんが乱数調整しているのか……?


そんなことを考えている間に隕石着弾。

地面を揺らし、土煙を舞い上げ、周りは炎に包まれる。

エッグい。


前回よりも大きなクレーターの中心。

幻想級(ファンタズマル)がゆっくりと起き上がる。

というか、体が生成される。

あ、やっぱり粉々にはなってたんだね。

元に戻ってたというだけで。


しかし、これではっきりした。

こういう無限復活系のエネミーは核のようなものがあってそこを壊せば何とかなる場合が多いが、残念ながらそんな弱点は存在しないようだ。

色んな所に傷をつけてもどうにもならなかったから、ないのか、核が動いているのかの2択まで絞ってたけど、やっぱ悪い方だった。


今更だが、相手のHPの減り具合がわからないボス戦って地獄だな。

ポケットサイズのボールに入る謎生命体のゲームなら相手のHPは可視化されてるし、ドラゴンなクエストでも相手の名前が白から黄色、赤と減っているのがわかる。

まぁ、実際はゲージなんてないし名前表示すらないわけだが。

こいつの名前なんなんだろうな?

ってかまずなんて表せばいいんだろうな?


「リブレ殿、俺たちは行けるぜ!」


ライオン族の1人が拳と手のひらを打ち合わせる。

他の人たちも好戦的な眼で、もう獣モードになってる人もいる。


「うん、じゃあ、頼むよ。くれぐれも動けなくなるまでMPを取られないようにすること。さっき分担は確認したと思うけど、周りを任された人たちはそっちに専念すること。このうちどちらかでも守れない人がいたら即撤退させるから」

「「おぅ!!」」

「よし、行ってらっしゃい」


その言葉と共に今か今かと待ち構えていた全員が飛び出す。

獣人族の獣モードへの移行の何がいいかって移動しながら出来ることだよな。

プリティーでキュアキュアな美少女戦士たちはたぶん虚数空間か何かで変身してるんだろうけど、変身したら出てくるのは元の位置だし。

狙われそうだなって思う。

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