表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦力より戦略。  作者: ハルヒ8128
幻想級迎撃
318/557

ある寝起きの2方面

「ふぁっ!?」


起きた瞬間変な声が出てしまいました。

というのも、僕が椅子で寝ていたのはともかく。

隣で寝ているリブレさんの肩に寄りかかってしまっていました。

なぜそんなことに?


えっと、昨日は疲れてて。

だからお風呂に入る前に椅子でそのまま寝ちゃったんですよね。

でも、なんでリブレさんがここに?

しかも、いつも正面なのに隣に?


考えれば考えるほど混乱してしまいます。

でも……。

折角ですから……。

もう少しだけ……。



「ふあぁー……」


やっぱ椅子は固いな。

眠れたと思っていても実際にはあんまり回復できてない感じが凄い。

えっと、もう午後10時だろ?

けっこう寝たなぁ。


「お」


横を見ると俺の肩に寄りかかってレインがまだ寝ていた。

寝起きのいいレインがまだ寝ているとは。

本当に疲れてたんだろうな。

ただ、もう起こさないと。


「レイン。そろそろ起きないとだぞ」

「ん……」


まだ寝ぼけているのかなんか艶っぽい声を出すレイン。

それ13歳の出していい声じゃないって!


「レイン。起きろ」

「え……。はい!」


突然覚醒するレイン。


「おはようございます!」

「お、おぅ。おはよう」


なぜそんなに真っ赤になるよ。


「あ……」


何かに気づいて真っ赤のまま後ずさっていくレイン。

なんでよ。


「し、失礼しますー!」


回れ右からの猛ダッシュで2階へ駆けあがっていった。

何があったんだよ。



思ったより寝ちゃってました!

まさか起きないことで有名なリブレさんより後に起きることになってしまうなんて……。


それに、僕そういえばお風呂に入ってなかったんでした!

たぶんリブレさんもですけど。

くさくなかったでしょうか。

自分ではわからないから、そこが怖いです。

くさいとか思われてたらどうしましょう。


ちなみに、リブレさんの匂いは嫌いじゃなかったっていうのは秘密です。



脱衣場の扉がバン! と閉まる音を聞いて察する。

あ、なるほど。

体臭を気にしていたのかな。

俺はなにも気にしていなかったけど。

むしろいいにおいするなぁと思っていたのは秘密にしておこうか。

なんか言われそうだし。


「プリンセー。起きたほうがいいぞー。可哀想だからー」


今日は無理言ってプリンセに一人で寝てもらったわけだが、なんとオーシリアにヘッドロックかけたまま眠りについていたのだ。

一番ヤバいのはそのままの体勢で眠れているオーシリアの方だとは思うが。

プリンセは俺のお腹の上じゃないとオーシリアにヘッドロックかけるんだな。

貴重な情報だ。


「……ん」

「おはよう」

「……おはよう」

「とりあえずその手を放してやってくれ」

「……ん」


スッと手を放すプリンセ。

その状況は把握済みだったのね。

なんでこうなってるんだろうって疑問はないんだ。

うん、それはそれでどうかと思うぞ?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ