解説&比較表
雰囲気もジャンルもばらばらで好き勝手に書き散らかしているため、初めておいでになった方が、どれから読めばいいのか悩まれそうだな、と思って、ガイドを記しておきます。
文字数について、長編は本編のみ、シリーズものは一番長いエピソードのものを記しています。
1(軽い・少ない)←→5(重い・多い) と五段階評価になっています。
だいたいどの話にも多かれ少なかれミステリ要素(手法)が入ってきます。オチがつかなければ落ち着かない病。
【タイトル】
≫文字数/雰囲気/恋愛要素/舞台/主人公
≫あらすじ
≫作者から一言
【柱くくる冠】
≫10,000字/雰囲気2/恋愛0/中世風/族長の子・女
≫隊商に連れられ町を訪れた不遇な少年と、天真爛漫な族長の娘との交流譚。
≫信頼できない登場人物萌え(萌え????)。遊牧で暮らしを立てる者が多い草原地帯で町を作って生活している部族の、歴史の転換点の一幕です。
【切々と望む】
≫10,000字/雰囲気2/恋愛0/近世風/役人・男
≫帝国の役人と、二人のわけあり学生による、古代遺跡調査行。
≫変人&クセモノ萌え。享楽的な歴オタと、どこまでも一途な生真面と、そんな二人の若者に振り回されているけど実はそこそこ切れ者、な三人の珍道中です。
【渡座の祈り】
≫10,000字/雰囲気2/恋愛0/近世風/術師・女
≫森と鉄の国からやって来た鬼術師の青年と、太陽と砂の国に住む祈術師の少女との、異文化交流譚。
≫少女に教えを乞う青年萌え。神秘のわざを紐解きながらのご町内観光案内です。
【楽園の手】
≫5,300字/雰囲気4/恋愛0/近未来?/労働者・男
≫迷い込んだ楽園で、「手」を収穫し続ける「僕」の物語。
≫手フェチ全開。ちょっとばかり悪趣味です。じわじわ来る系の不気味さを目指しました。
【九十九の黎明】
≫492,000/雰囲気4/恋愛1/中世風/地図職人・女
≫「その知識は、本来お前が持つべきものではない」鳥の眼を持つ地図屋に、旅の剣士はそう言った。――ツッコミ体質の地図職人の少女と、口下手で苦労性な剣士と、笑顔が胡散臭い魔術師との、世界の秘密を巡る冒険譚。
≫バディ萌え。疑似家族萌え。現時点で一番のおススメ。長いけど。
【紅玉摧かれ砂と為る】
≫103,800字/雰囲気5/恋愛4/近世風/王太子・男
≫平民出身の母を持つ王太子、王太子の母方の従兄弟、その幼馴染みの娘。無邪気だった三人の関係は、流れゆく月日の中で静かに変質していく。近世風な世界の、鉱山の町で繰り広げられる、痛々しい悲恋の物語。
≫こじれた関係萌え(?)。全力で読者を殴りに行くスタイル。打たれ強い方は是非。
【銀色の守護者】
≫6,900字/雰囲気1/恋愛0/現代日本/中学生・男
≫その時僕は、閉鎖されている筈の廃墟の扉がうっすらと開いていることに気がついた。脱力系(?)ゆるSF。
≫萌えというよりもむしろネタしかない。 頭を使いたくない時にどうぞ。関西弁注意。
【アルノルド・サガフィの帰郷】
≫22,400字/雰囲気3/恋愛1/近代風/軍人・男
≫休暇で一年ぶりに帰省した新米の下士官を出迎えたのは、幾つもの銃口と王都警備隊の制服だった。産業革命時代風な世界が舞台の物語。
≫バディ萌え。主従萌え。主人公の石頭っぷりを愛でながら読んでいただけたら。
【林檎一つ、他は何も】
≫9,800字/雰囲気3/恋愛3/古代日本風/里人・女
≫神の嫁として選ばれるということは、中つ国に住まう娘にとって、この上もなく幸せなことだった。古代日本風な世界が舞台の、毒を含んだファンタジー。
≫世界観萌え。雰囲気萌え。一応ハッピーエンドだよーウソハイッテナイヨー。
【天穹に詩う】
≫17,700字/雰囲気4/恋愛4/近世風/術師・女
≫癒やし手見習いの娘が出会ったのは、落ちこぼれの魔術師だった。近世風な世界が舞台の、ただひたすらもどかしい恋愛模様。
≫じれじれ萌え。魔術萌え。四年待った領主様偉い。
【月下の虜囚】
≫7,300字/雰囲気4/恋愛1/中世風/剣士・男
≫森の奥、泉のほとりに夜な夜なあやかしが出るという。中世風な世界が舞台のファンタジー。
≫寡黙な剣士萌え。単発ネタのつもりだったんだけれど(と思わせぶりに)。
【夜風は囁く】
≫21,400字/雰囲気3/恋愛2/近世風/警備隊員・男
≫ひょんな事から登る羽目になった礼拝堂の屋根の上で、警備隊員が耳にしたのは、若い女の美しい……呪詛の声? 近世風な世界が舞台の謎解き物。
≫お調子者だけど締めるところはきっちり締めてくれるタフなアニキ萌え。
【かえりみち】
≫7,500字/雰囲気4/恋愛1/現代日本/高校生・男
≫盂蘭盆会。うだるような暑さの下校路、図書委員で文芸部員の少年が迷い込んだ、「たそかれどき」の物語。
≫浴衣少女萌え。一応、ボーイ・ミーツ・ガール譚。
【鏡にのぞめば】
≫6,100字/雰囲気3/恋愛4/現代日本/大学生・女
≫深夜零時に何が起こる? 学祭の準備で大学に泊り込んだ女子大生の、少し不思議な、ほのぼの?ラブストーリー。
≫奥手を絵に描いたような女子大生と、朴念仁を具象化したような眼鏡男子萌え。
【Logical Valentine】
≫6,100字/雰囲気1/恋愛5/現代日本/大学生・女
≫理系カップル+αの、どこかズレたバレンタイン・ディ。
≫王道シチュエーションを用意したはずが、何故か変人展覧会に。
【RはリドルのR】
≫13,900字/雰囲気2/恋愛2/現代日本/大学生・女
≫そこらの男よりも男らしい男勝りの女子大生と、彼女に天敵認定されたお調子者の先輩が繰り広げる、時々謎解き、時々どつき漫才。
≫男女のバディ萌え。を書きたかったはずなのに、どうしてこうなった。
【炒り豆をめぐる冒険】
≫27,000字/雰囲気1/恋愛3/近世風/術師・女
≫剣士として出仕中の彼氏に会いに、待ち合わせの街にやってきたら、とんでもない事に巻き込まれて……!? 近世風な世界が舞台のコメディ調ドタバタ活劇。
≫悪ガキ&兄ちゃんのコンビ萌え。後半、若干下ネタ注意。
【相対する積木】
≫17,000字/雰囲気3/恋愛5/現代日本/大学生・女
≫公立進学高の化学教師と、元教え子である理系女子の、少し素直じゃない恋愛模様。
≫年の差カップル萌え。ちょっといびつだけど、がっつり恋愛もの。
【黒の黄昏】
≫520,600字/雰囲気5/恋愛4/近世風/術師・女
≫十年前の戦争で親を亡くした少年と少女は、若くして一線を退いた大魔術師に引き取られて、平和な生活を送っていた……はずだった。師匠と弟子二人に纏わる愛憎は、やがて帝国を根底から揺るがす危機を炙り出してゆく。近世風な世界が舞台の、剣と魔法の物語。
≫幼馴染み萌え。上司×部下萌え。しっかりファンタジーだけど、同じぐらい恋愛描写が多い&濃いので、覚悟してお読みください。
以上、執筆時期の新しい順に並んでいます。一番古い「黒の黄昏」はなんと2006年作。
「黒の黄昏」以外は、台詞と地の文の間などに適宜空行を挿入しております。
元の原稿の体裁で読みたいという方は、作者個人サイトにおいでくださるか、テキストダウンロードののち改行のみの行を削除するか(原稿に元から存在する空行には、行頭に全角スペースが一つ入っています)で、お願いします。