プロローグ
※この小説には一部性描写、暴力に関する描写が含まれる危険性がございます。
また、リストカット、薬物過剰摂取、家庭内暴力、いじめなど、
一部心理的外傷を 刺激する描写が含まれている危険性がございます。
十分ご注意の上閲覧頂けますよう、宜しくお願い致します。
閲覧中に気分を害された方は即刻閲覧を中止頂けますようお願い申しあげます。
病気・医療に関する描写については、事実と異なる場合がございます。
御容赦下さい。
追記:作中での主人公の言動や行動が現実ではあり得ない夢物語と思っても笑って許してやって下さい。作者はせめて物語の中だけでも、ヒロインの彼女に幸せになってほしい。そんな思いで書いてます。世の中の、彼女と同じような境遇の人が、少しでも救われる事を願ってやみません。
空を見てた。
紺碧の中にちらりと見える雲の白さがまた美しい、紛れもない夏の晴れ空。
けれど俺は、この空が曇る事を望んでる。
あいつに、会える気がするから。
「雨の降る日に逢ったやつとは、大概いつも長い付き合いになるんだ。
だからきっと、あんたともそうだな」
初めて逢ったあの日の声が、今でも耳に残ってる。
何しろ雨に縁のある二人だった。
あいつが雨女なのか、それとも俺が雨男なのか、二人で会う日は不思議なくらい雨が多くて。
約束の日はいつも、故郷と同じ水と土の匂いがした。
だから今日も、俺は空を見てた。
俺にとってそれは、あいつと繋がってる証明だから。
雨が降ればきっと会える。
そんな気がしてた。
人に話したら、
「よっぽど湿っぽい仲なんじゃねぇの」
と笑われたけど。
それでも俺は空を見る。
いつか降る雨を待って……。




