7頁 誰かの学ラン
『満月の眩しさに 上』
かぐや姫は月に帰ってしまった。
かぐや姫に恋い焦がれた男は、
遥か遠くの満月を見上げ、
その距離と輝きに涙した。
『満月の眩しさに 下』
えっ?我が浮いている?
そして、我は天空の部屋で、かぐや姫と再会した。
「君は、もう地上に戻れないよ。愛する人」
『誰かの学ラン』
誰もいない教室で、1番可愛い女子が、
誰かの学ランを着ていたのは、
秘密にしよう。
それが僕のだったらどうしよう♪
『氷の街へ、ようこそ』
氷の街の設計図。
冬が来る前に書いとかなきゃ。
冬の生霊さんたちに好評な氷の街。
貴方だって来た事があるはずです。
『どの世界にも属していない』
「僕はどの世界には属していない」
と手を握られた。
その手は自由に満ちていたけど
「違う!」
と思ってしまった訳で。
わたしはどこかに属したい。
『この出会いは』
「この出会いは、ほんのエピローグにすぎない」
新しい何かが始まるって事か?
哲学的な話か?
こいつがただのアホか?
でもこの愛おしいさは。
『静かな湖畔の物語』
暗黒な地獄の底で、
静かな湖畔の物語を思い出してみた。
ハッピーエンドだったけど、
でもここは悪魔が徘徊する地獄。
『そんな朝のひと時に』
鏡の中から自分が出てきて
「なんで?」
「さあ」
「なんか恐いし戻った方が良いかな?」
「うん」
そんな朝のひと時に。
『涙は思った』
涙が海に着いた頃、
「あの人の哀しみは癒されたのかな?」
と涙は思った。
そして青い海に、少しずつ馴染んで行った。
【嬉しさメーター』
「嬉しさメーターが十までしか計れない奴だから、百まで計れる奴に替えとくね」
と僕のメンテナンスチームが言った。




