5頁 七転八倒して手に入れたのは
『さあ、始めるよ』
「さあ、始めるよ」
と彼女は言い突然、その世界線は始まった。
要するに、突然、その前の世界線は終わったって事だ。
『七転八倒して手に入れたのは』
七転八倒して手に入れたのは、
安っぽいプライド。
でも良いんだ。
その安っぽいプライドで、
楽に立ち上がれるからね。
『夏の恋』
「停電?」
青少年の家の体育館が暗闇に包まれた。
「チャンスだ」と囁く声の後に、気配を感じた!
好きな人の匂いだ♪
『夏の戦い』
「勝ちたい」
と願いを込めたその想いは、別の
「勝ちたい」
と願いを込めた想いによって、
弾き飛ばされてしまった夏の日。
『オーパーツの回収屋』
オーパーツの回収屋が回収したのは、
1万2千年前の記憶媒体。
大洪水前の人々は、
皆スマホの様な物を見つめていた。
『真夏の桜の木の下で』
真夏の桜の木の下で想い人が
「わたしがいるから大丈夫だよ」
と。この言葉から、
桜色の人生が始まったかもしれない♪
『コーヒー豆に託した物語』
「地球がコーヒー豆に託した物語を、
読むみたいにアイスコーヒーを飲むの」
「その物語とは?」
「地球の情熱の物語」
『別人』
別人の様な容姿と
別人の様な話し方をしていた君が、
僕に気づいて、
僕の知っている君の笑顔に戻った時は
ホッとした。
『お兄ちゃんがいるの?』
「わたしのお兄ちゃんがさぁ末っ子で甘えん坊体質で、困ってるのよね」
「お兄ちゃんがいるの?」
「そう」
「・・・」
『ジオラマの中の模型』
ジオラマの中の模型が、
油断すると勝手に動き出す。
部屋に恋人を呼んだというのに!
僕が視線で威嚇したら奴は微笑。




