23頁 絵葉書は魔力が籠りやすい
『迷宮化した世界で』
迷宮化した世界で出口を見つけるどころか、人すら見失った。
「ほら誰もいないだろ?」と言う相方がいるだけ幸運だ。
『君がくれた好意』
僕の壊れた意思を再調律する時に、君がくれた好意をそっと響かせてみた。
お陰でお気に入りの意思が完成しそうだよ。
『0』
隠れ家に隠れなくなったのは、もう誰も僕を見ない事に気づいたから。
限りなく0に迫っていた僕はついに0になった。
『絵葉書は魔力が籠りやすい』
絵葉書は魔力が籠りやすい。
それがムー大陸崩壊前の絵葉書だと、私は気づき泣いた。
1万2千年前の魔導士の仕業か?
『何者かの支配』
何者かの支配領域に入ったのは理解できた。
何者かが好意を抱いているのも理解できた。
何者かが君なのも理解できた♪
『静か過ぎる夜には』
静か過ぎる夜には、
君の優しさに甘えて手に入れた愛が、
心の奥で真夜中の小さな電球のように、
灯っているのに気づいしまう。
『綺麗になっていく君』
綺麗になっていく君が、僕から離れていくと言う思いは、杞憂に終った。
その日、君と気持ちが通じ合ったから。安堵。
『どこかの青い空で』
母上 前略 今、私は翼竜に乗っています。
心配していた嫌な上司もここにはいないので、安心してください。
かしこ
『半額のパン』
売れ残りのパンが美味しかった。
「お前と一緒だな」
相方が余計な事を、同類の癖に!
でもパンは僕と同じ香りがした。
『雑に扱われた』
子どもの頃、自分は大切な存在だと思ってたけど
「雑に扱われた」猫に言うと
「我輩は猫である」と。意味が解らない。




