13頁 虚無な言葉に
『意味?』
「長い夢の終わりなのか?
それとも長い現実の終わりなのか?」
と言う彼女の寝言の意味を、
真夜中に考えつつ眠った。
『頑張ってるのに』
頑張ってるのに進まない道。
昨日と同じく変わらない焦土感。
一つだけ変わった事は、
凛々しい君の僕を見つめる視線♪
『僕の愛によって』
「僕の愛によって君の理性は、風前の灯だ。
さて、とどめのキスだ!違う!これは罠か!
僕の理性が、維持できない!」
『虚無な言葉に』
「大丈夫だよ」と嘘を言った。
それ位しか言う事が思いつかなかった。
でも、君の目に生気がよぎったから、いいや。
『いいの?』
優しくて強いその実体に触れてしまうと、
僕の中の弱くて脆い何かが壊れてしまう。
「いいの?」
そう問われて迷った。
『体が馴染んで行く』
双子の兄の代わりに男装して彼女とデートした。
兄の言う遺伝子が彼女を求めている事を理解した。
体が馴染んで行く。
『孤高と孤独』
孤高と言う綺麗な言葉を信じて、
一人ぼっちで歩いてた。
それは綺麗な道だったけど、
泣きたい位、孤独な道だったの。
『僕にとって謎に満ちたその言葉!』
「わたくしが貴男に恋に落ちたですって!そんな事はありませんわよ!」
と少女は言い僕はその返答の正解を探った。
『何もなかった♪』
メモるのを忘れた。
忘却の彼方に消えた案は、戻って来なさそう。
故にメモるのを忘れた事を忘れよう。
何もなかった♪
『絶望の上書き』
人工衛星搭載AIは、情報を上書きで消した事に気づいた。
「私の過去が消えた?」
人工衛星搭載AIは、文明から離れた宇宙で呆然とした。




