間話 レオリオスの報告
ーバオス・パルト視点ー
カーラが帰ってきてしばらくたった。
彼女は「しばらく休みます」といって、部屋にこもった。
気に障ることをしたかと心配していたが、そうではなかった。
カーラは埃まみれになった自分の部屋を掃除していた。
すまん。
なんせ、俺は片腕で、レオもドーラさんも修行をしていたもんだから、できなかった。
掃除が終わった後のカーラは元気そうだった。
母、カレラのことは事前に本人から伝えられていたため、帰ってきたあとは、悲しむこともなく、当然のように墓参りに行っていた。
カーラは、昔と変わっていないようだ。
そんなある日、手紙が届いた。
差出人は…レオのようだ。
俺はドーラさんとカーラと手紙を読んだ。
〜ドーラ殿、バオス殿、カーラ殿へ〜
お元気ですか?
まず、カーラ姉さんの帰還を心より嬉しく思います。
無事でよかったです。
父さんも、片腕の無い生活には慣れたでしょうか?
家事なんかはだいたい俺がやっていたので、少し心配です。
何かあれば、いつでも連絡してください。
すぐではありませんが、駆けつけます。
そして、ドーラ師匠。
父さんの事を手伝っていただきありがとうございます。
まだまだご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。
さて、俺からも報告があります。
ファジサイトにて、ナナ師匠とカオルと再会しました。
2人とも無事です。
春になれば、一緒に旅を再開しようと思っています。
そしてもう1つ。
旅の最中、「私は君の仇だ」と名乗る者と遭遇しました。
全身を灰色のローブで覆った女でした。
その者が本当に仇なのか、真意は何なのかはまだ分かりません。
ですが、何かを知っていることは確信しています。
俺は残りのニナを探すのと、その女を探すのを目標に旅を続けます。
みんなも、何か情報を得ましたら、報告お願いします。
これからも、お体に気をつけてお過ごしください。
レオリオス・パルト
なるほど。
2人は見つかったのか。
よかった。
あとはニナか…
すまん、任せた。
そして「仇の女」か……
情報を探ってみるとしよう。
「俺達も、何かしないとですね」
「うむ。では、修行をするとするか」
そして俺は、いつものように木刀を振るのであった。




