表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
影を纏う転生者 〜平凡な高校生の異世界人生録〜  作者: 仮想猫
影纏の術師編 〜ファジサイト〜
20/50

17話 生き残り戦(サバイバル)

建国祭2日目。

今日から3日間試合、正式名称「術使い闘技大会」が始まる。

1日目は全員一斉に戦う生き残り戦、2日目、3日目はトーナメント戦だ。

俺は一応全部にエントリーしている。

今日は1日目の生き残り戦だ。

俺はいつもより早く起きて、ランニング、素振り、技練習、イメージトレーニングをした。

「……あ、レオ。今日はいつにもまして早いですね」

「おはようございますナナ師匠。一応、今日から大会ですからね」

「ふふっ、気合十分ですね」

「景品がありますからね」

「頑張ってください」

大会に出る理由は景品だけじゃない。

自分が今、どれくらいの実力かを確かめるためでもある。

実力を測るのはウェストンの魔術試合以来だからな。

緊張もあるが、楽しみだ。






時刻は昼。

俺は会場に来た。

会場となるのは、この国の闘技場だ。

大きさは見て計った程度だが、多分東京ドームの2倍くらいに見える。

かなりでかい。

俺はそこで軽いルール説明を受けた。

ルールは、

1つ、協力しない。

2つ、魔術、剣術、体術以外は使わない。(毒などの持ち込みは禁止)

この2つが基本的なルールらしい。

もし、致命傷を受けたやつがいても、この闘技場内には、神級治癒魔術の魔法陣があるらしく、死後24時間以内だったら蘇生すら可能らしい。

すげーな、この世界。

というわけで、体を消失させる攻撃以外は何でもありらしい。


そして1時間後。

参加者が続々と闘技場に入っていく。

俺も続けて入る。

「お兄ちゃ〜ん!頑張れ〜!」

声の方向に視線をやると、ナナ師匠とカオルが最前列で見ていた。

(もちろん、景品のために)

俺は右腕を上げて、返事を返す。

さて、やりますか。

「それでは、建国祭、生き残り戦をスタートします。会場の皆さん、カウントダウンをしましょう」

アナウンスが流れた。

…集中。

「5」

「4」

「3」

「2」

「1」

「はじめ!」

ドーーン!

はじめの合図とともに、会場に爆発音が響く。

狼煙ではない。

魔術による攻撃音だ。


「オオオオオオオオ!!!」


カンッ

キンッ

ドンッ

ドドッ

会場の至る所で戦いの音が聞こえる。


…って思ってたのだが、


「「「「「ウォォオオオオオ」」」」」


俺の辺り周辺にいた奴らが全員、俺に襲いかかってきた。

「イィ!?」

ヤバい、まずは…

「岩石壁!!」

逃げます!

情けないとかじゃない。

チーミング禁止なのに集中的に俺が狙われている。

つまり、俺はここらへんのやつ全員から個人的にヘイトをかっているんだ。

(若造が!)

(その歳で神級だぁ)

(舐めやがって)

(この世界の恐ろしさ、思い知らせてやる)

(新人はまず潰す!)

なんて考えてるのが襲ってくるやつの顔に全部書いてある。

そう見える。

いや、絶対そうだ!

なら、様子見なんてやめだ。

最初から殺すつもりで全力で行く!

「影の領域!」

「「「「「……!?」」」」」

「な、なんだこの影!?」

「魔術なのか!?」

まずは、影の領域が出現した地面に気を取られている間に、

「周花!」

「「「ウワーーー!?」」」

周辺の数人を斬った。

「何っ!?」

おっと今度は俺に視線が来たな。

なら、

ズズズッ…

「うわ!?なんだこいつ!?」

影の分身を3体出した。

そして全員で…

光襲の矢(シャインアロー)・雨(・レイン)!」

「「「オワーッ………」」」

この魔術は分身とできるオリジナル技。

光襲の矢を全員で出して、雨のように降らせる。

まあ、周りがグロくなるからあまりやらんのだが、今日は人が死なないし、試してみた。

結果、ちょっとグロくなったけど、まあ許容範囲内だろう、多分。

周りのやつ、ごめんな。

でも、先に手出したの、そっちだから。


ふと辺りを見渡すと、

キンッ

カンッ

バンッ

ドーーン

周りでも戦いが起きていた。

いいね。

なんか盛り上がってきた。

ナナ師匠とカオルにもいいところ見せないと出し。

もっと戦いますか!

………。






戦いも終盤。

残り10数名。

全員が距離を取って見合っている。

……なら。


「影の領域、岩石壁!」


「「「「「…!!」」」」」


俺は分身と同時に壁を複数枚生成した。

他の挑戦者も、俺がなにかしようとしていることに気づき、向かってきた。

…残念だったな。

皆さんの敗因は、見合って距離を取ったことだ。

そして、今俺に近づいてきてしまったことだ。


「炎戒の龍!」


ドーーーーーン!


炎の龍は壁を壊し、近づいてきていた奴らに直撃した。

………。

………。

だんだん砂埃がはれてきた。

生き残りは………0。

お、これは…もしや…

「勝負あり!勝者『影纏のレオリオス』!」

「「「「「ウォーーーー」」」」」

会場からは歓声があがった。

ふぅ〜、勝った〜〜。

「お兄ちゃんすごーい!」

ふと、ナナ師匠とカオルの方を向くと、カオルが目を輝かせてこちらを見ていた。

かっこいいところ見せれてよかった。






「お兄ちゃんすごかった!私もお兄ちゃんみたいな技使えるようになるかな?」

「さあ、それはカオル次第だな」

「まさか優勝するとは…もしかして、もう私より強いのでは?」

「まさか…あれは一斉に戦ったから勝てただけです。個人対決だと、まだまだですよ」

「そんなこと言って〜、謙遜し過ぎは駄目ですよ。もっと自信持ってください」

「はい…」

俺は生き残り戦で優勝した。

景品は、金貨50枚。

やべー賞金が来やがった。

これで旅の資金も大丈夫な気がする。

まあ、まだしばらくはここにいるつもりだが。

「明日も頑張ってね!お兄ちゃん!」

「あぁ、もちろん!」

明日はいよいよトーナメント。

楽しみだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ