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第1話

   

 山で遊んじゃ いけないよ

  迷子になって 困るから


 山は危険が いっぱいだ

  クマにイノシシ 悪いひと



 民謡とか童歌(わらべうた)(たぐ)いなのだろうか。

 うちの田舎には、奇妙な小歌(こうた)が伝わっていた。


 歌詞の言葉遣いも、なんだかセンスがないように感じられる。

 こういう歌は普通、人から人へと伝播する間に少しずつ自然に改修されて、だんだん洗練されていくものだろうに……。

 ごく狭い地域にしか伝わらなかったから、そのような「自然に改修」が起きなかったのかもしれない。


 おそらく三番以降もあるのだろうが、私が知っているのは二番の歌詞まで。

 内容的には、山への立ち入りを戒める感じの歌だった。

 山林の多い地域であり、そのほとんどは国や県などでなく、個人の私有地だ。だからこそ、無断で山に侵入されないように、その(しゅ)の歌が作られたのだろう。

 私はそう考えて、勝手に納得していたのだが……。

   

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