【特典SS】魔植物たちの悲喜こもごも
破壊王が去ったのち、我が世の春を謳歌していた魔植物たち。
「俺たち最強ー、ツルがうねうね、棘がキザギザ、牙がキラーン」
「泣く子はいねがー、悪い子はいねがー、うめか子はいねがー」
「うめか娘っ子のにおいー」
「ギャー」「ヒー」「イヤー」
マーゴットにあっさり刈られた。
「こんにちは。わたしたち、ミントちゃん」
「かわいくて、香りもさわやか、女子力満点のハーブちゃん」
「見た目にダマされて、ひとたび植えれば、ふはは、そこは我らミントちゃんの土地」
「見よ、我らが生命力。崇めよ、不滅の再生力。戦慄せよ、ゴキ並みの繁殖力」
「他の植物は駆逐、蹂躙、キャハー、ヒーハー」
「あれ、クンカクンカ、女子力高き乙女の匂い」
「キエー」「そんなー」「やーめーてー」
マーゴットにあっさり退治された。
「アタシたち、猫じゃらしなの」
「モフモフ、むくむく、手触り抜群なの」
「お世話猫のお鼻をクシュクシュするのがお仕事だったのに」
「お世話猫様、寝ちゃった、クスン」
「あら、なんか、すごい、威圧感が」
「ひえー」「猫様、お助けあれー」
目覚めたツァールがマーゴットを止めた。間に合った。ホッ。
「ラララ~、今日もキレイよ、わたしの美声」
「ルルル~、もう悲鳴はやめたの~」
「リルリルリリリ~、叫んだら、刈られて煎じられて薬にされて」
「飲まれてゴックン、ハラヒレホー、かわいそうなマンドレイク~」
「あなたたち、おかしな歌はやめてくださらない」
マーゴットに怒られた。
「うーむ、今日も平和なり。よきかな」
トレントはやや強引に納得した。
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