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現実主義者の俺が青春ラブコメに巻き込まれる  作者: 小西 悠人
アスリート氷織鈴華編
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【エピローグ】氷織鈴華

ついに鈴華編完結しました。


長い間読んでいただいた皆様本当にありがとうございました。


これからも話は続いていくので、ぜひ読んでください。


 昨日の試合が終わって翌日。


 結局、あの後試合終わりのミーティングはチーム内で先生も白熱し、良かった点や反省点を探り出してこれからどのような練習をするとか議論し合った。


 話が白熱しすぎてまとまらず、今日も朝からミーティングだ。


 それに加えて、試合が終わって帰ろうとすると校門前で葉山が私のことを待ち伏せしていて、連絡先を半ば無理矢理交換させられた。


 それから、昨日の夜までたくさんメールが届き、私の練習方法や技術のことを根掘り葉掘り聞かれた。


 私からも貪欲にバスケの能力を吸収するのが葉山の強さの所以なんだろう。


 だから、私も負けじと電話をかけて葉山のバスケのことを聞きまくった。


 そのおかげで少し寝不足。


 だけど、ミーティングがあるから早く出ないと。


 

 朝の部活を終え、授業を受ける。


 正直、昨日の試合の反省のことで頭がいっぱいで全然授業のことは頭に入ってこなかったけど、


 もう期末もあるからやばい。


 まぁ、なんとるっしょ。


 授業が終わり、放課後も部活。


 でも昨日試合だったから軽めのメニューで終わった。

 

 また明日から決勝リーグに向けて、打倒白崎高校を目指して練習していく。


 

 軽めの練習で身体が動かし足りない私は、もう少し体を動かすためにいつも自主練する公園に向かった。


 この公園はバスケットゴールがある唯一の公園だけど、立地的に意外と見つからない穴場でいつも私の貸し切り状態。


 なのに今日は人の姿があった。


 誰か気になってこう陰から覗くと、楽しそうにリフティングをしている笹原の姿があった。


 淡々とリフティングをしながらも足をボールの周りで回したりと華麗なリフティング技をひとりでに披露している。


 足の怪我は深刻そうではなくてよかった。


 いつまでも見ているわけにもいかないので、木陰から姿を現す。


 「早速、今日もいたんだ」

 

 現れた私に視線を向け、リフティングを一度停止する。


 「お前が誘ってきたんだろ」


 「それもそうだね。じゃあ、練習付き合ってよ」


 「分かってるって」


 カバンからマイバスケットボールを取り出し、笹原にパスを送る。


 上手くキャッチし、ボールを手の中で遊ばせる。


 私は怪我をしないように準備運動をする。


 「そういえば、今日部活早く終わったな」


 「そうそう、昨日の試合の疲労も考えて早めに終わったんだよ。そっちこそ部活はなかったの?」


 「あったけど、三宅たちに足の怪我のこともあって無理矢理休まさせられたんだよ」


 「足の怪我は大丈夫なの?」


 右膝を見ると黒いサポーターが巻かれてた。


 「ああ、一時的に痛みがあっただけで再発したとかじゃないから」


 膝を軽くさすりながら言う。


 怪我が悪化してなくてよかった。


 「これからは頻繁にサッカー部に顔を出すことにしたよ。でも、俺は県大会を目指すとかじゃなくてチームを育てる立場になろうと決めたよ。ま、普通に体動かしたいから俺もプレーするけどな」


 よかった。


 笹原がまた、サッカーに向き合ってくれる。


 夢は変わったけど、私との約束を結びなおしてまた私たちは進んでいく。


 受け取ったバスケットボールを付きながらドリブルをする。


 クロスオーバー、レッグスルー、ロールなどバスケ部に見劣りしない技を披露する。


 やっぱり上手いな。


 準備運動を終えて、1on1する。


 「なんか、中学時代に戻ったみたいだな」


 「そうだね。いや、もう私たちは進み始めたよ」


 私は中学の時の二人の約束を果たすために、


 笹原は新しい夢を探すために、


 私たちは成長して新たな道を進み始めている。

 

 「そうだな」


 あいつがどんな道を進むかはわからない。


 それでも私は彼を応援し続けよう。


 私が彼の立つはずだった場所に彼を連れて行って。


 「これからもよろしく、一真!」


 

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