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現実主義者の俺が青春ラブコメに巻き込まれる  作者: 小西 悠人
アスリート氷織鈴華編
90/91

【80話】試合終了

鈴華編、次が最終回となります。


長いストーリー、投稿できない時期もあってすみませんでした。

これからも定期的に投稿していくのでよろしくお願いします。

 

 試合終了。


 結果は80対85。


 なんとか終盤追い上げるも、試合は僅差で敗北した。


 残り数分でさらにギアを上げた葉山に翻弄されたれて、ギリギリ負けてしまった。


 「クッソ!あともうちょいだったのに」


 絶対勝つと決めていたのに、負けてしまった。


 勝たせると誓ったのに。


 チームメイトに申し訳ない、


 コートで疲労か負けたショックで倒れているチームメイトに声をかけようと近寄る。


 「みんな、ごめ、」


 「ああーくそ、負けた!」

 

 落ち込んでいるようには見えないミナミが清々しそうに言った。


 「でも、もう少しだったよね!」

 「攻撃が上手くはまったけど、守備で抑えられなかったのがダメだった」

 「あそこで私がもっと点数を決められたら勝てた!」


 みんな落ち込んでるようには見えず、前を向いて次の勝負に生かそうとしている。


 「今回はスズに頼りっぱなしだったから、もっと私たちが力をつけないと!」

 「「「だね!」」」


 「みんな、」


 ミナミが私の手を取って立ち上がる。


 「次こそ勝つためにもっと練習頑張らないとね」


 「そうだね。スパルタを覚悟しなよ」


 「やっぱほどほどで」


 「「アッハハハハ!」」


 チームメイトから笑いが起こる。


 もうこれなら、私たちのチームはこれからももっと強くなっていく。


 私がチームを引っ張って行って、みんなが私を支えてくれる。


 こうして切磋琢磨し合って上手くなっていく。

 

 「じゃあ、これから反省会だね」


 「よし、しっかり反省するぞ」


 そのまま部室に戻ろうとすると誰かに肩を置かれる。


 振り返ると、そこには葉山がいた。


 「何の用?」


 「確か、名前鈴華だけ?」


 「そうだけど、」


 すると、葉山は私に左手を差し出し、握手を求めてきた。


 「正直、ここまでやられるとは思わなかったよ。これからはライバルとしてよろしく」


 ニタッと笑みを向けてくる。


 「ああ、今度は負けないよ」


 差し出してきた手を力強く握る。


 「今度も勝つよ」


 葉山も握られた左手で強く握り返す。


 葉山にもライバル認定されてチームメイトとも一つになれたし、試合には負けたけど、いい日になったな。


 次は勝つ。


 チームメイトと話しながら部室に戻ろうとすると、二階の観客席から降りてきたであろう出口付近で両腕を組みながら笹原がいた。


 周りに花菜や工藤がいないところを見ると、わざわざ私を待っていたようだ。


 「ちょっとみんな先行ってて」


 「ちょスズ、まさか彼氏?」

 

 「ちが、そんなんじゃない!」


 「嘘だー」


 ニヤニヤしながら煽ってくるチムーメイトたち。


 もう、こいつらめ。


 「もういいから先に行ってて」


 半ば強引にチームメイトを押して、部室に向かわせる。


 「にぎやかなチームメイトだな」


 「ほんとにね」

 

 すると、笹原は右手に持っていたスポーツドリンクとタオルを投げ渡してきた。


 それを反射的にキャッチした。


 「鈴華、お疲れ」


 「ありがとう、ごめんね、せっかく応援に来てくれたのに負けてさ」


 「そんなことないよ、いい試合だった。やっぱり鈴華のバスケしている姿はかっこよかったよ」


 真面目なトーンでそんなことを言ってくるもんだから、少し照れたのを隠すためにもらったスポーツドリンクをがぶ飲みする。


 顔が熱くなっているのは試合のせいに違いない。


 「あんたのおかげだよ。私が今日こうやってチームメイトと一緒の目標を歩められたのは」


 「そうか、それに特訓してたクイックリリースとダックインも綺麗に決まったしな」


 「そう!あの葉山をぶち抜いてやったよ。あいつ相当くやしがってたぜ」


 「次は勝てるといいな」


 「勝つに決まってるでしょ!」


 「そうだよな」


 二人で顔を見合って、笑い合った。


 今までのぎくしゃくした関係なんて嘘みたいに、


 私がただ壁を作っていただけだった。


 でも、互いにぶつかり合ってまた同じ道を、夢を見てくれた。




 今なら言えるかもしれない、


 「ねぇ、これからも中学の時みたいに私の特訓に付き合ってくれる?」


 断れたらどうしようとちょっと怖かったけど、勇気を出して言った。


 「もちろん!あ、でも少しは手加減しろよ。中学の時と違ってお前を止められる気がしないからな」


 笑いながら承諾をしてくれた。


 「手加減なんてするわけないでしょ」

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