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現実主義者の俺が青春ラブコメに巻き込まれる  作者: 小西 悠人
アスリート氷織鈴華編
77/91

【67話】後半戦、必死の守備


 後半戦が始まった。


 相変わらず、俺たちは呆然一方でとにかく黒山高校の猛攻に必死に耐えていた。


 相手のドリブルに必死にくらいついて、フィジカルのある相手にぶつかりに行って、強烈なシュートを身体を張って止めて、なんとかゴールを死守し続けた。


 相手チームのエースである鬼丸は俺が警戒して、パスコースを切り、ボールを出させないようにし、パスが通っても、素早いディフェンスで相手を自由にさせなかった。


 こっちはボールをコートにクリアするので精一杯で攻撃する余裕なんてなかった。


 そのくらい、相手チームとの実力の差は歴然だった。


 何とかゴールを決められていないけど、チームメイトは相手の猛攻に疲弊しきっている。


 相手も俺たちのチームメイトが攻撃する気がなく、守備だけだと判断したのか、ディフェンダーの古澤一人を自陣に残して、攻撃し始めました。


 このままじゃ、ゴールを決められるのも時間の問題。


 時間が経てば、そのうちゴールを決められて、順当に黒岩高校が勝つと誰もが思っているだろう。


 


 だが、ここまでは計算通り。


 今は、必死に耐え続けるのみ、


 そして、チャンスは一度きり。


 

 その後も黒岩高校の猛攻を耐え続けた。


 「くそ、なんで入らないんだよ!」

 「相手は守っているだけだぞ」

 「もう時間もないぞ!」

 

 相手チームがゴールが決まらず、焦りだす。


 このままゴールが決まらなければ、延長戦を経てPK戦になる。


 PK戦はもちろん実力も必要とされるが運の要素も多い。


 ずっと攻撃しているのにゴールが入らないストレスと少ない残り時間による焦りで相手の攻撃は単調になり、もっとゴールする確率が低くなる。


 また、ボールをクリアして相手ボールになる。


 「笹原!」


 ベンチの顧問の先生から指を三の数にした合図が出た。


 試合時間は残り三分。


 チームメイト全員で顔を見合わせて共有した。


 よし、反撃開始だ!




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