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現実主義者の俺が青春ラブコメに巻き込まれる  作者: 小西 悠人
アスリート氷織鈴華編
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【55話】練習試合

こんにちは


そろそろ自分が描きたかった鈴華編、本編に突入します!


笹原がどうしてこのような性格になったのか、過去のこととか明かすつもりです。


ぜひ、ブックマーク、評価、感想、いいねお待ちしております!


面白かったらTwitterとかで友達に紹介してください!


 球技大会がおわり、週末の土曜日。


 俺はいつもみたいに図書館やカフェ、自室で勉強にふけっているわけではなく、この夏の暑い中、学校のグラウンドに来ている。


 この前の球技大会の後、引き分けということで、優勝できなかったからと俺の助っ人勧誘を諦めた三宅だったけど、俺から今週の練習試合に行くと言った。


 引き分けだったし、咲空先輩に言われた通り自分にとっても来るべきだと思った。


 このことを伝えたら三宅にめっちゃ感謝された。


 大袈裟なやつだ。


 ということで、今はサッカー部の練習試合に来ている。


 今は2試合目で、俺は1試合目出たから休み中。


 「はいよ、お疲れ!」


 三宅がボトルを持ってきて、隣のベンチに座る。


 「今日は来てくれてありがとな」


 「別にいいよ、こっちから言い出したことだし。にしてもやっぱり体力持たないなぁ、俺」


 試合は前半途中から出たけど、もうバテバテ。


 「仕方ないよ、ブランクあるし。それに今日は暑いし」


 「だとしても、大会に出るならこれじゃあ、無理だよ」


 「お、大会に出る気になってくれたか?」


 やべ、失言。


 「まだ、決め兼ねてるよ。俺いても力になれるかわからんし、反発もありそうだし」


 「だから、気にするなって。俺がどうにかしてやる。てか、一真はポジションディフェンスで出るの?」


 「ああ、そのつもりだ」


 俺が高校生から出ている試合のポジションはディフェンス。


 体力的にも、指示を出せば節約できるし、今まで培ってきたサッカーIQを生かせるポジションだと思ったから、


 それに、


 「フォワードに戻る気はないの?一真がフォワードだったらめっちゃ得点入りそうだけど」


 「無理だよ、俺には」


 足の負担があまりかからないから。


 「まぁ、出てくれるだけで助かるんだけど。で、どう?うちのチームは」


 「まぁ、勝つのは無理だな」


 「だよねー」


 相手は県内有数の強豪高校、黒岩高校。


 うちのチームは部長以外三年生は引退してしまったため、2年生が中心のチーム。


 三宅や何人か経験はいるが、それでも特段上手いと言えるのは三宅だけ。


 一年生も上手いと言えるのは2、3人。


 それに致命的なのはフォワードの得点力。


 チャンスがあっても決められない。


 三宅は中盤、部長はセンターバックの選手。


 いくら、守備がよくても、中盤がボール繋げてもゴールを決めなければ勝つことはできない。


 サッカーは圧倒的な得点力を持つフォワードがいれば成り立つスポーツなのだ。


 「やっぱり、フォワードやってくれないか?」


 「無理だって、体力的にも身体的にも」


 「じゃあ、5分だけでもいいから。それだけでも絶対変わるから」


 力押ししてくる三宅。


 てか、いつのまにか大会に出ることにされてるな。


 「もう、この話はまた今度。俺は3試合目にむけて日陰で休んでるよ」


 「おう、またな」


 俺はいい感じに涼しい日陰スポットの体育館裏に来た。


 よく、体育の授業をサボる時はここに来ている。


 見つかりづらいし、落ち着くスポット。


 いつもは静かな場所なんだが、今日は少し騒がしい。


 体育館を覗いてみると、女子バスケ部も練習試合をしているようだ。


 どこの部活も大会が近いからな。


 コートには鈴華の姿もあった。


 だけど、何か様子がおかしい。


 スコアは41対45で第三クォーター中頃。


 負けているが、それよりも俺が気になったのは鈴華チームの様子だ。


 鈴華を除いて、全体的に動きが悪いし、モチベーションが低く見える。


 それに攻撃では鈴華のドリブルから攻撃一辺倒だ。


 どう考えても、鈴華の負担が大きい。


 やっぱり何かあったのだろうか。


 「ねぇ、やっぱり鈴華先輩すごいね。ほとんど1人でやっちゃてるし」

 「でも、1人じゃあ限界があるよ。いくら上手いからって一人でやってやるって言ってたけど無理があるよ」


 そんな話し声がベンチから聞こえてくる。


 どうやら女子バスケ部の控えの一年生らしい。


 「ごめん、ちょっと話いいかな?」






 サッカー部の練習試合を終わって、部員のみんなは帰路に着く。


 「じゃあな、大会の返事早くくれよ」


 「おう、じゃあな三宅」


 球技大会といい、練習試合といい、今週はよく体を動かしたな。


 絶対明日、筋肉痛になるに違いない。


 俺は帰るでもなく、1人体育館を訪れた。


 そこにはまだユニフォーム姿の鈴華が1人で練習をしていた。


 やっぱりどこか苦しそうな表情。


 俺に気づいて、練習を中断する。


 「笹原、呼び出して私に何の用?」  


 俺がスマホで鈴華を呼び出していた。


 正直、来るかは賭けだったけど


 「お前に話がある」


 


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