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現実主義者の俺が青春ラブコメに巻き込まれる  作者: 小西 悠人
アスリート氷織鈴華編
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【51話】突然の助っ人

こんにちは、


バイト前に頑張って仕上げました。


ぜひ、ブックマーク、評価、感想お待ちしてます

後半が始まっても、前半と同様にうちのクラスが有利に進んでいる。


 俺と圭人と大久保の3人を中心に攻撃をしていき、守備の時は2人のバスケ部をマークしながら攻撃を封じる。


 2分ほど経ち、スコアは開き、22対10。


 残り5分で12点差。


 バスケは通常1ゴールで2点、スリーポイントで3点だが、それでも最低4ゴールが必要。


 もう、逆転はないな。


 少し油断すると、相手のバスケ部に抜かれてゴールを決められてしまう。


 しかし、そいつは勢い余って着地に失敗して、転んでしまう。


 「痛!」


 ピピー!


 「一回止めるよ」


 審判をしている女子バスケの顧問の先生が一旦試合を止める。


 どうやら足を捻ったらしい。


 結構な痛みでそのまま他の先生に保健室に運ばれていった。


 バスケ部も抜けて、これで逆転はもうないだろう。


 すると、相手側のベンチが少し揉めている。


 「どうしたんだ?」


 「ちょっと、俺聞いてくるわ」


 圭人が相手のベンチに行って事情を聞きに行った。


 なにやら話を聞いて、こちらへ戻ってくる。


 「どうだった?」


 「なんかあっちのチーム人数ギリギリで、控えがいないらしいんだってよ」


 「マジか、じゃあ4人でやるってこと?」


 「一応、他の種目に出ている同じクラスの奴を呼ぼうとしてるんだけど、今そっちの方もプレイ中で無理らしいんだって」


 一応、バスケのルール上4人でも試合は続けられるが、バスケ部も抜けて、4人になった以上、もういいだろう。


 「うちのベンチから出すってわけには、行かないよなー」


 うちのチームから出せば、八百長になるかもしれないしな。


 そんなふうに両チーム揉めていると、


 審判の先生が大きな声で体育館にいる生徒に呼びかけた。


 「今、こちらのクラスのバスケの試合で1人欠員が出ました。誰か助っ人として出てくれる生徒はいないか?」


 その呼びかけに返事はない。


 そりゃあ、そうだ。


 もう負けることが分かっている試合にわざわざ助っ人ととして出たいやつなんているはずないだろう。


 いい笑ものだ。


 「はい!」


 俺たちのベンチの後ろの方から声が上がった。

 

 あ、1人だけいたな。


 バスケにいつでもストイックで諦めを知らない馬鹿なやつが、


 手を挙げて名乗り出たのは鈴華だった。


 「私がそっちのチーム出てるよ」


 「え、でも氷織さん、相手のクラスの人じゃあ」


 一応、鈴華はうちのクラスなのでこっちの味方だ。


 手を抜くことだって考えられるだろう。


 だが、鈴華にそんな心配はいらない。


 「大丈夫、やるからには勝つから」


 うん、どんな勝負事でも全力で勝ちに行く。


 例え、チームのみんなが諦めて、1人で戦うことになっても。


 「そうだな」

 「それに氷織さんがチームに入ってくれれば逆転もあり得るぞ」

 「だな」

 「ぜひ、よろしく氷織さん」

 

 敵のクラスは鈴華を入れることを歓迎。


 「ああ、絶対勝つよ!」 


 鈴華はこっちを睨みつけてくる。


 まるで、宣戦布告のように。いや、宣戦布告だろう。


 「ちょっとまずいことになったな」


 「そうだな、これは予想外」

 

 圭人と大久保やチームメイトは動揺を隠せない様子。


 さっきまでは俺たちの優勝はほぼ確定だったが、鈴華の投入でどうかわからなくなった。


 実際、さっきの女子バスケは1人で大差から逆転した。


 「じゃあ、なんとかするしかないな」


 俺がそう切り出す。


 「なんか策はあるのか?」


 「一応な」


 俺はクラスメイトに簡単に作戦について話していく。


 「なるほど、でもそんなにうまくいくのか?」


 「大丈夫だ。どうにかするよ」


 「分かったよ。一真に任せる」


 ピピー!


 試合が開始される。


 残り5分。


 全力で行く。


 こんなに勝負で勝ちたいと思ったのは、いつ以来だろうか?



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